久野川峠(くのがわとうげ) 625m (1998.7.18、2001.4.29、2004.4.11) 地図 2.5万図

岐阜県下呂市久野川ー下呂市夏焼
東山道支道(飛騨南街道)の峠である。国道41号線が通っている飛騨川沿いのルートは400年前に金森長近が開いた。それまで東山道支道は金山から火打峠執幣峠久野川峠竹原峠初矢峠を越え、下呂で国道41号線ルートに合流していた。

執幣峠から下りてきて、久野川の集落から林道久野川夏焼線に入る。今来た方向を振り返ると、執幣峠へと続く久野川断層(下地図)がくっきり見える。
久野川の集落。断層線が見える(8:35)



多くの峠道が断層線沿いにできているが、ここは古代からの道だけにいっそう顕著である。

久野川断層の北側と南側の山頂高度にはあまり差がないので垂直(上下)方向へは殆ど動いていないという。そして断層を横切る谷が久野川門和佐川も向こう側が数百m右にずれている右ずれ断層なのだそうだ(岐阜新聞・ひだみの活断層を訪ねてより

しかし、この地形を見ると、多少の上下動はあったと思う。そうでなければ一直線状に並んだ峠群やくっきり窪んだ峠の鞍部など雨水が特に浸食していく低い場所ができないからである。
久野川断層(岐阜新聞・ひだみの活断層を訪ねてより)


今日は地区総出の清掃日らしく、林道には多くの人が出て草刈りやゴミ拾いに精を出している。こちらは遊びではあるが、気持ちよく遊ばせて貰えるのも地元の方々のおかげである。

顔を合わせるたびに「おはようございます」こちらから挨拶すれば8割方は応えてくれる。おかげで辛い?峠登りも知らぬ間に頂上近くまで行けてしまう。
中腹にあるお地蔵さん(8:57)



中腹のお地蔵さんを過ぎ、少し行くと峠に到着する。
馬頭さん、お地蔵さんら3体が安置してある。それ以外は何の変哲もない切り通しであった。
久野川峠(9:05) 馬頭観音と地蔵菩薩が2体



夏焼側へ下る。今までと同じく、次の竹原峠まで断層線が続いているのが見てとれる。
竹原峠を遠望(9:15)

麓の下夏焼まで下ると、ヤマホ酒店の角に出る。峠道への分岐点は集落内の旧道からであるから、以前来たときもわかりにくかった覚えである。
下夏焼の集落、道の先が峠道に至る(9:23)

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