大西峠 990m (2010.8.20) 地図

岐阜県高山市久々野町(くぐのちょう)大西高山市江名子町(えなこまち)
岐阜県高山市久々野町騨市神岡町下山田江名子町の間にある峠である。

久々野と高山の間には西から苅安峠、国道41号線・旧飛騨街道宮峠と国道361号線・旧江戸街道の美女峠があるが、ちょうどその中間点にあるのがここ、大西峠である。これらの峠がある尾根筋は日本海と太平洋との分水嶺になっている。

峠の登り口がイマイチはっきりしなかったので探し回った。ふるさと農道(国道361号線のバイパス道になってしまうらしい)を登ると飛騨ふるさとトンネルがあった。旧高山市側(北側)の入り口はトンネル脇付近らしいが、どうせ行くなら久々野側から行きたかった。
飛騨ふるさとトンネル(久々野側



トンネルを久々野側に出ると宮峠断層の看板があった。そんな断層知らんぞ!読んでみると平成13年に発見されたとある。なるほど。しかし反対側を見てもそれらしき地形は見あたらない。難しいなあ。

飛騨ふるさとトンネル(久々野側 宮峠断層の看板
宮峠断層



トンネルを下っていき、麓に近い辺りで小さな橋を渡った。そこしか峠道らしい入り口はなかった。

小さな橋の下に峠道への入り口がある
峠道(12:12)



2分程度登.ると、立て札・石碑・道標・祠などがある分岐が現れた。一番大きな石碑には立て札に解説してあるように右がもともとある坂道で左へ行く新道より険しいと書かれている。そして立て札の下にあるのが真新しい道標で立て札と同じことが書かれている。

分岐(12:14)
立て札



祠の左にも同じ様な道標がある。一番風格を感じさせるものだ。そして祠のなかにはお地蔵さんがいてるのだが、その光背にも右山道と左高山道と彫られている。新道側というのに相対的にこちらのセットの方が古そうで興味深い(^^;)

祠のなかには
右 山道 左 たか山道 の道標 お地蔵さん


そこで急そうな右側の道を選んで登っていく。舗装はすぐに途切れダートが現れた。割と直線的な登りだがカーブもあった。

右側の道を登る(12:22) ダートが現れた(12:23)
カーブ(12:25)



ところで、どころ舗装部分もあるが、ダートが続いた。そしてポッと頂上部の高原に出た。峠らしさは全くない。でもこの尾根筋が分水嶺なのである。

ところどころ舗装(12:28) やはりダート(12:30)
分水嶺の尾根部分(12:55)
分水嶺の尾根部分



そこで、尾根筋を西へ移動してみた。道は平坦に続いた。木々があるところを通っていくと、その外れに祠があった。地蔵菩薩が安置してあってここが峠なのだそうだ。木の間越しに江名子側の麓が見えた。

ところどころ舗装(12:28) やはりダート(12:30)
祠の場所が峠(13:02)




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