秋田県湯沢市上院内(かみいんない)−山形県真室川町(まむろがわ)及位(のぞき)
秋田県湯沢市上院内(旧雄勝町)と山形県真室川町及位の間にある国道13号線の峠である。 |
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雄勝こまちICへ |
高速を下りて国道13号線を走る。JR奥羽本線の院内駅が見えてくる。この先、道は国道108号線と分かれる。国道108号線は以前松ノ木峠アクセスで通った道である。その108号線と立体交差いる。国道13号線は奥羽本線と立体交差しながら進む。
院内駅 | 上院内(国道108号線と立体交差) | |
奥羽本線と立体交差しながら進む |
国道はさらに鉄道と併走する。どんだけ好きなんだぁ!私も嬉しいけどね。
鉄道と併走 |
そして鉄道が院内トンネルに入ると、国道のトンネルも現れる。こちらは雄勝トンネルである。同じ所に掘っているのに面白い。トンネル横には旧道と思しき測道がある。こちらも2車線道。さすが13号線である。いまだに電話ボックスがある。豪雪地帯ゆえの行き倒れ防止策であろうか?ここに止めてある車どうよう私も車をデポして自転車に乗り換えた。
国道のトンネル | 雄勝トンネル | |
トンネル脇から旧道へ |
旧道に入るとすぐにゲートがあった。道は2車線分あるが、廃道化も進んでいる。そんな道の再利用であろうか?大量の箱群発見。養蜂の巣箱みたいだ。行く手にスノーシェッドが見える。
すぐにゲートが現れた | ||
進む廃道化 | 巣箱多数 |
スノーシェッドの斜め上にまたスノーシェッド。そこへ至るには180度ターンのヘアピンカーブ。デジカメで軽々と撮れてしまったほどのヘアピンはあまり記憶にない。そして上に現れたスノーシェッドはなんと扁額付。「雄勝第二なだれ覆」と書いてあるらしい。
斜め上にもスノーシェッド | ヘアピンカーブとスノーシェッド | |
雄勝第二なだれ覆 |
その「雄勝第二なだれ覆」はかなり長い。そして出口はぬかるんでいた。さらに進むと第三スノーシェッドが現れた。よく見るとその先に次々とスノーシェッドが出てくる。どんだけ雪深いんや!
第三?スノーシェッド | ||
第三の向こうは第四? | さらに現れる第五・・・ |
そして第六を抜けた先に謎の鉄塔があった。無線基地か何か今は使われていないようだ。そこでまたもやヘアピンカーブ。でも今度は120度くらい?そしてまたもスノーシェッド。第七か?そして先に見える鞍部がどうやら峠のようである。
第六の先に謎の鉄塔 | 鉄塔のヘアピンの先にまたも | |
先に見える鞍部が・・・ | 最後の |
この第七に入ると、異なものにお目にかかった。どう見てもU字構である。周りに炭が転がっている。焼き肉でも食べたのかぁ?その先にはドラム缶も転がっている。水を溜めて沸かせばお風呂代わりにもできる。誰かサバイバル生活でもしていたのだろうか?廃道探索のスペシャリストのサイト(新・県民けんちゃん、山さ行がねが)によるとちょっとした小屋も以前はあったというからそうなんだろう。
そして、出ましたスノーシェルター。ブログで紹介したように似て非なるものスノーシェッドとスノーシェルターが一堂に会したこの峠道はある意味凄い。しかし、峠の頂上に存在することが多いスノーシェルターがあるということは・・・はたしてその先はコンクリートと樹脂のようなもので蓋がしてあった。
これはU字構? | ドラム缶 | |
これはスノーシェルター | とうとう、どん詰まり |
しかし、ここまでの途中でシェルターの横に穴が開けてあった。そこに戻ってみると、何やら道らしきモノがある。これが三島通庸が明治13年に開通させた国道だという。峠の切り通しまでには何ヶ所かの崩落箇所を乗り越えなければならず、自転車を持っていくのは自殺行為らしいのでここで引き返すことにした。
シェルターに横穴 | 明治の | |
国道 |
あらためて一番峠に近づいたというか、昭和30年(1955年)のトンネル「雄勝隧道」らしい。しかし、あまりの急カーブや雪崩の巣みたいな道筋を敬遠してか、現在のトンネルを昭和56年(1981年)に作ったため、たった26年間で閉鎖されてしまった。そして新トンネルの方が使用期間が長くなってしまったのである。
峠 |