峠おやじホスピタル 更新 2002.5.4
| ★肉離れ |
急激なダッシュやジャンプなどで筋肉に強い力が働いて、筋肉や筋膜に裂け目や切れ目が入るのが肉離れだそうです。
違和感
鞍掛・ツツロ坂・五僧峠オフの前週のこと。
通勤はずぼらトレーニングと称してウォーキングしていくのだが、どうも左脚に違和感があった。左腿はだるいし、ふくらはぎからアキレス腱も少し痛いような感覚だった。しかし冬場から山サイで押し担ぎをしてたからだろうとタカをくくっていた。
アクシデント
２００２年４月１３日（土）
いよいよ鞍掛・ツツロ坂・五僧峠オフの当日。久しぶりのニフティのオフで張り切っていたのは間違いない。だからふだんのプライベートランでは写真撮り（休憩）しながら走るのだが、今回は最初の峠、鞍掛峠でも下からトンネルまで一気に登ってしまった。別に辛いともオーバーペースとも思わなかった。山道に取り付いてからも峠までに一度は休憩してるので問題はない。
昼食後の下り。途中からは乗車して下りた。ジグザグのスィッチバックポイントで乗るか下りるかの判断に迷った。一度は行ってしまえと思ったものの、カーブに入りかけた途端、やめて飛び降りた。右カーブだったら山側へ降りるけれど左カーブだったので下の段へ降りてしまった。
下ということは身体の向きとは逆の、後ろが低い面になるのでアキレス腱を伸ばすような動きになって踏ん張った。その結果「痛いっ！」ってことになってしまった。痛めたのが左脚だったのは、ハンドルを握ったまま自転車の左側に降りたので、自転車から遠くなる左脚により力が入ったからだろう。
身から出た錆び
痛みが来た瞬間、何かやったなとは思ったものの正確にはわからない。とりあえず後続の仲間をスルーさせて山道を歩いて降りてみる。降りる分には痛みはない。逆に登ろうとしてふくらはぎが伸びるような動きをすると痛い。そして自転車にまたがるくらいは問題ない。常時痛みがあるわけでもないので骨折ではなさそうだ。というわけで肉離れと勝手に判断し、そのままオフを続けたのはレポートの通りだ。
４月１４日（日）
一応、症状を特定するために医者に行ってみた。休日診療してくれるところを探した結果、以前、東濃で転倒したときにお世話になった近所の整形外科に行くことにした。やはり肉離れであった。無理せず安静にということで「ソフト何ちゃら」という簡易ギブスみたいのんをはめられ、松葉杖スタイルになった。お風呂には入れるものの松葉杖では歩けにくいことおびただしい。
だましのしまださん曰く
『好きなことをやっての怪我ですから気持ち的にはまだ救われるのじゃないでしょうか？。世間様ではこのような状態を「身から出た錆び」と申します。な〜に、１週間も落ち着いて仕事していれば錆びはすぐに落ちますよ。』
だって。言い得て妙だと感心してしまった。
やっぱりギブス
４月１５日（月）
日曜日は仮診療だったので翌日、本診療に行った。院長は「アキレス腱でなくて良かったね。早く治そうと思ったらギブスの方がいいよ。自力で歩けるし」ってことでやっぱりギブスになってしまった。ヘルニアのときもギブスはしたけどあのときは立てなかったからイマイチ覚えていない。
ギブスは包帯みたいなのを巻きながら水で濡らしていく。１５分くらいで完成。かかとには陶器のかかとも付けてくれてさほど不自由なく歩ける。水につけるとベタベタするので風呂に入りにくい程度だ。２〜３日でギブスもとれるとのことで、ギブス付きで人間ドッグもこなした。
完治？
４月１９日（金）
予告どおりギブスをとった。
院長「足首を動かしてみて？何ともない？」
私 「はい」
院長「足首から膝へ向けて、柔らかくマッサージしてください。叩いたり、揉んだりはしないように。」
私 「ストレッチをやればいいのですね？」
院長「そう、どんどんして下さい。はい、じゃあ、もう来なくてもいいです」
しかしギブスを外してみると足元は軽いものの、４日間固定していたのでアキレス腱からふくらはぎにかけて痛いほどの緊張が走る。やった日に較べればまともに歩けるれどチョーゆっくりしか歩けないし左右のバランスはとれていない。ギブスがなくなった分、寒く感じるし、筋肉を柔らかくするためにも暖めた方がいいようだ。で、２・３日ニーウォーマーを患部に巻いていたが、それもやめてみると圧迫感がなくなって筋肉もシャキシャキ動くようになった。ほぼ完治かな？
おまけ（原因とか）
原因は・・・院長いわく
『運動神経の鈍い人はこういう怪我はしません。また体力と運動神経のバランスがとれてるときも怪我はしません。問題は昔ほどの体力がなくなっているのに昔の運動神経（感覚）で運動するために怪我が起きるんです。』もうひとつ院長の言葉
『これからはストレッチをしてください。筋肉が収縮するのは早いけれど伸びるのは遅い（時間がかかる）から筋肉を伸ばすこと＝ストレッチを運動する前にできるだけ行って下さい』
ギブスをとった後、会話の続きがあった。
私 「インターネットで肉離れについて書かれたのを見ましたよ」
院長「うん、まあ色々なことが書かれてるからねえ。参考にする程度にね」
私 「いえ、先生が書かれたやつです。『スポーツと肉離れ』という題で」
院長「あっ、あれね、あれね！いやあ、ははは、ははは」
照れ笑いしながら何度も私の肩を叩いた先生だった(^^)
