鞍掛・ツツロ坂・五僧峠オフ (2002.4.13) 2002.4.21更新


鞍掛峠

プロローグ

ニフティには1昨年からご無沙汰だったので、久しぶりにオフを開いてみた。
鈴鹿山系の鞍掛峠には滋賀県側からアクセスしてことがあるけれど、崖崩落で道が埋まっていたため撤退したし、島津越えの五僧峠も滋賀県側だけしか行ってなくて全線踏破したいから、両者を合体させてコースを作ってみた。募集に応じて集まったのは私と同じ年格好のカモシカ(ニフティ中部地区のフォーラム名)おやじーずであった。

コース (地図)

上石津村緑の村公園(200m)−藤原−鞍掛峠(790m)−ツツロ坂峠(570m)−五僧峠(500m)−時山−緑の村公園

CAST

CAST(カモシカおやじーず) 自転車
さすらいのアウトドアマン、tama さん GIANT MCM team ・ MTB
高速ペダリング超人、mokubei さん GIANT MCM team ・ MTB
稲沢の超人、cozy さん DBRチタンMTB
私ことナワ〜ルド@峠おやじ cannondale ・ MTB
※称号は勝手に付けさせて貰いました m(_._)m

本編 

久しぶりのオフだけど近場なので、6時半に家を出たら緑の村公園に8時前に着いてしまった。集合時間にはまだ1時間以上ある。着替えをすませて、ボーッとしてるとcozy さんが到着した。

「はじめまして」だけれど、自転車のことを話してれば直ぐ打ち解けてしまう。とても初対面とは思えない。そのうちtamaさんが到着した。3人でわいわいやってるうちに集合時間の9時が近づいてきた。

9時過ぎにmokubeiさんも到着。前日、岡山までご出張だったそうだけど車で行かれたとのことには皆でビックリ。さすが超人だ。しかし土日に徴収される駐車料金はmokubeiさんだけがとられたそうで、町営施設らしい仕事ぶりと感服した(--;)
さて、いよいよスタートだ(9:15)。国道365号線は2車線。快適だが、車も通るのでそこそこのスピードで走る。三重県に入り、古田から旧道を通る。ダベリながらのゆっくり走行である。篠立あたりまでが国道の最高点であるようだ。篠立から国道のダウンヒル。員弁川を渡ったところが鞍掛峠への分岐点である。

工事通行止めの標識が出ている。鞍掛峠は国道306号線の峠であるが、工事が多いので無視して行くことにする。戻ってくる車もいるが、単車は行けるみたいだ。峠を越えて送電線が走っている。あれを目指せばいいのだな。
旧道から引き続いてのダベリング走行である。でも途中休みが入らないのがパーソナルツーリングと違うところだ。写真ポイントで私が遅れては追いつくというパターンである。
平野部ではとっくの昔に散ってしまった桜がここでは満開になっている。皆が走っている様子と桜を一緒に撮ろうと思ったら、見事にシャッターチャンスを逃してしまった(T.T)
工事箇所はトンネル間近の三重県側。少し路肩が崩れているだけなので、普通車なら通れそうな気がした。すぐにトンネル到着(10:44、標高640m、15.3km)、大休止である。工事関係や登山の車両がトンネル脇の広場に駐車していた。
記念写真撮影後、右側の山道へ取り付いた。道は狭いが、土主体なので押していける。ところどころ岩場があったりして担ぎも入る。中電巡視路の鉄塔Noが掲示してある分岐点でたまらず休憩した。久しぶりに担いだというtamaさんが辛そうだ。

ここは崖のような山肌に細い山道なのでちょっとびびる。おかげでトンネル方面の景色はドバッと見えるし、春の陽光が燦々と降り注いで気持ちはいい。
      トンネル方面の景色
登行再開。暑いほどの陽気の中、峠手前の急坂を登りきると、強風が出迎えてくれた(11:30)。峠には1本棒の峠の標柱や丸いお地蔵さんがあって格好いい。みんなで記念写真を撮る。またカタクリの花もお地蔵さんの傍らで咲いていた。
しかしじっとしてると強風で寒い。時間的にここで昼飯にするのが一番いいので三重県側の山道脇に陣取って食べることにした。トンネル付近を眺めながらのランチは最高である。登山者やハイカーが目を丸くして挨拶しながら通り過ぎていく。カモシカおやじーずも嬉しそうに応答している(^^ゞ 
鞍掛峠 さて鞍掛峠の下りである。滋賀県側は眺望も優れないし、よさげなシングルトラックなので乗りたいとこだけど、道幅が狭く、崖っぽいので当初押し歩きしていた。そのうち乗れそうになったので乗ったり降りたりを繰り返した。

しかし、好事魔多し。とあるスィッチバックポイントで降りるタイミングを逸し、後ろ向きに着地した際に私の左足にピリリと電気が走った。ふくらはぎが痛いじゃあーりませんか!下りの踏ん張りは効くみたいだし、アキレス腱ではないみたい。ふくらはぎの肉離れと判断し、後続をスルーして、ゆっくりと下った。トンネル脇へは皆より遅れて到着した(12:20)。

しかし、まずい。幹事が離脱する事態は・・・
今のところ歩きの下りはOKだが、平地と登りがダメ。でもペダリングは足首固定で何とかなりそうだ。あと2つ峠はあるけれど登りは乗車できるし、押し担ぎポイントは下りだけ(五僧峠の入り口は私が知ってるだけだし、ひとりでここから帰るよりメンバーと同行した方が安心だし)・・・
こんなことを皆に伝えると、cozyさん曰く
「ペダリングの練習になりますね」
よし、計画通り続行で決まったな!
こんなに下りたくないわというほど国道306号線をダウンヒルして大君ヶ畑(おじがはた)の手前でツツロ坂峠への道、権現谷林道へ入った(330m)。谷を直登した後、山肌をトラバースしながら順々に高度を上げていく。遅れがちな私を皆が待っていてくれた。しかしほんまは小ピークを峠と思って止まっていたようで、もう少し行ったところが峠だった(13:17、標高570m、25.5km)。
峠に着いて安堵したのか?カモシカおやじーず、休憩がてら子供の話になった。子供が受験生というような年頃なので、みんな一緒だなと肩の荷が軽くなった。話を聞いて貰って安心するのは女性だけではないようだ(^^;

そんなこんなで出てきた面白い話もそこそこにそろそろ下ることにした。簡易舗装の林道を下っていくと2年前と全然変わらないダート林道が現れた。工事中の五僧時山林道だ。廃村五僧までできているのは確認しているが、今年はどこまでできているのだろう?
2年前にぬかるみ道だった林道もガードレールなどの整備はされていて、当時ぬかるみを嫌って逃避した谷の北側にある旧道も健在だった。

林道は峠で終点になっていた。我々は島津越えの歴史案内が書いてある峠の表示板の前で記念撮影をし、幾星霜の歴史の彼方を振り返っていた。峠付近の廃屋も古びてはおらず、ひとけがないのが不思議なくらいであった(13:45、標高500m、31.5km)。
峠から岐阜県側を見ると、これまた2年前と変わらぬ良さげなシングルトラックが杉林の中に下りて行っている。見た目「乗れそうだね」ってことで出発することに。手負いの私は最後尾からゆっくり行くことにした。

しかし良かったのは始めの数十mだけ。基本的には単なる谷底であった。道も雨水に流されて消滅したポイントが多く、ここはおそらくスィッチバックだったのだろうなどと頭の中でシミュレーションして下りたり、谷川の向こうへ渡ってみたりというロールプレイングの連続だった。
標高差にして100mほど下りたところで西からの谷と合流した。待っていてくれた皆が言うには「道筋には赤いテープが付けられてた」そうなんだが、私はこの合流点でしか気が付かなかった。
合流点からは大きな谷川(牧田川)の左岸(北)を下っていく。谷川沿いの道なので所々洪水でえぐり取られて段差ができている。何度か杣道のような木橋を渡った。
対岸に炭焼き小屋のある所(毘沙門谷との合流点)でダブルトラックの道に出た。同行のみんなが待っていてくれた。

しかし、この峠道は事前に調べたウェブサイトでも感じたように下りに使ったのは大正解だった。登りだったらあの合流点へ行くまでに戦意喪失したかもしれない。
ダブルトラックを下りだしてすぐに工事中の林道と合流した。どこまでできているのだろう?旧道と同じように谷の左岸(北)にできている。このまま行けば山肌を縫いながら五僧の集落の北方から峠に到達するような気がする。
       林道との合流点
林道との合流点から間もなく道は舗装に変わり、時山の集落に入った(14:40、標高260m、35km)。三重県の藤原以来久しぶりの人里で、自販機もある。公民館?の横には島津越えの看板もあって、我々も越えてきたのだなあという実感が湧いてきた。
自販機休憩の後、道を下り、下山の集落から国道306号線の旧道に入ってしばらく走ると朝、緑の村公園から最初に越えたピークの所で国道に出られ、デポ地まですぐであった(15:50、標高200m、40km)。

着替えや自転車の掃除をした後、mokubeiさん主催のお茶会が始まった。ガスバーナーで湧かしたコーヒーでの反省会である。小一時間も喋っていたろうか?私も翌日走るのを断念したから慌てて動く必要もないので皆の出発を見送ってから会場を後にした。

それにしても幹事不行き届きでご迷惑をおかけしました m(_._)m これに懲りず皆さん、また遊んで下さいね。
 見たくもないでしょうが

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