5−3.経済効果現状認識  更新 2007.1.14   

さて、5−1で営業さんの試算からは16年で元がとれるということだったが、実際に始動してみると、額面どおり発電してくれてないように思える。以下、諸々の条件や実際のデータを
検証してみる。

屋根の角度

発電が最高レベルになるのは、太陽光が太陽電池に直角に当たるときである。東京(北緯35度)の場合、夏至の日の太陽の南中高度は78度。冬至の日の太陽の南中高度は32度。この高度角に対し、太陽電池を直角に取り付けるためには夏至のときが12度(90度−78度)。冬至では58度の傾斜角の屋根(+真南向きの屋根)に取り付ければ発電効率が良いわけだ。

しかし、この角度は南中高度(正午)で、朝夕に近づくほど太陽高度が下がる(もちろん方向も変わる)し、夏至は梅雨時で晴天率も低い。また太陽が出てる時間が長いほど稼働時間も長くなるから、効率的な屋根の角度は夏至から春分・秋分時との間に近い数字ということになる。愛知県武豊町の電気工事店の案内にも屋根の角度は30度が理想と書いてある。もっとも20〜40度でも発電量は2%程度しか変わらないそうだ。

屋根の方位

屋根の方位は当然真南に向いているのが効率的である。
設置する屋根の方角は理想の南を100%(発電量)とすると、 南西・南東96% 、西・東 85% 、 北 40% 程度の出力になるそうだ。

ウチの屋根

で、ウチの屋根であるが、写真でも屋根が見えにくいほど傾斜が緩い角度10度(夏至向き)の屋根である。よくわからないが、これで効率は15%くらい落ちるような気がする。また方位は少し南東向きだそうで、そこでも5%程度効率が落ちているような感じだ。また屋根の形も寄せ棟なので、発電モジュールが少ししか載らず、太陽光発電の最小採算ラインと云われる3kWh(某電力会社勤務のKさんの言)に届かない1.75kWhシステムになってしまった。

理想的な条件

1.南向きの屋根
2.傾斜角度30度の屋根
3.切り妻の屋根
4.3kWh以上のシステム


雪が積もったとき(--;)

私は日本で4番目に日照時間が長いという岐阜市に住んでおり、条件的には恵まれている。

勿論晴れてなければ発電しないのでデータ的にも4月が一番発電量は多い。また1・2月は晴れることが多く発電量は多いが、雪が積もると晴れていても発電しない(ToT)ので発電パネルの雪落としをしなければならない。2Fのベランダに脚立を置いてウインドウモップで落とすのであるが、屋根には危なくて上がれないので写真のように2/5ほど落とす。そうすれば残りも太陽熱で滑り落ちるという寸法なのだ(^^ゞ

雪が積もると発電しない(ToT) 最低でも2/5ほど雪を落とさねばならない


12月は記録的な大雪のため発電量が大幅に落ち込んだ(ToT)


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