鬼ヶ峠 187m (2008.11.2) 地図 

島根県津和野町溪村たにむら宿谷(しゅくのたに)−津和野町柳村やなぎむら
島根県津和野町溪村宿谷と柳村の間にある旧山陰道の峠である。出典は「島根県歴史街道地図」樹林舎と「定本・島根県の歴史街道」池橋達雄監修からである。

樫実峠から町道商人線(あきんど)を下ってくると、写真のような三差路に出会う。ここを西へ向かうのが県道124号・津和野須佐線で、商人元郷から廿田峠を越える旧山陰道が通る宿谷へ行ける。
程彼(ほどがの)の三差路から西へ向かう(9:05)



県道124号線を辿る。程彼川沿いの谷である。少し走ると宿の谷の看板がかかっている。「星のふる里」なる看板もかかる。このキャッチフレーズは津和野町・日原にある天文台をイメージしたものであることが後日わかった。

県道124号線(9:08) 宿の谷の看板(9:15)



次に川がうねっている場所に来た。宿の谷下でもある。川がうねった先までショートカットするように道が付いている。県道は川沿いであるが、崖っぷちである。とすると、昔の道はショートカット道ということになるな。

町道・商人線の水道工事予告板(9:18) ショートカット道(9:20)



その川沿いの崖を回ると、宿の谷上である。ここにまた三差路があった。鬼ヶ峠へ登る道だ。この車道は後から造られたものらしく、「島根県歴史街道地図」樹林舎によると旧山陰道は崖沿いにまっすぐ降り、程彼川を渡って反対側の廿田峠へ向かったようである。下の4枚目の写真でいうと、旗の立っている辺りに下りたと思われる。そして正面に見える谷に入ったのであろう。

鬼ヶ峠へ登る道(9:29) 宿の谷上バス停(9:30)
峠道(9:32) 旧山陰道のルートを見る(9:32)



さて、鬼ヶ峠への登りである。車道はソコソコの中傾斜。メッチャ厳しいわけでも楽勝でもない。中腹で山腹に旧道らしきダート道があったので記録しておく。

山腹に旧道らしきダート道があった(9:35)


そうこうして登るうちに峠に到着する。
峠には黄色い建物が立っていた。鬼ヶ峠配水池である。尾根にあるものの標高180mとさほど高くないので水も集められるのだろう。

林道分岐(9:40) 鬼ヶ峠配水池
反対側から

ここから柳村へは下りていっても車道だし、宿谷の上流にある野中峠をゲットしたかったので、ここで引き返した。


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