七曲峠 315m (2009.9.20) 地図  

秋田県羽後町西馬音内にしもないふもと−羽後町田代菅生(すごう
秋田県羽後町西馬音内梺と田代菅生の間にある県道275号・鴻屋梺線(こうやふもとせんの峠である。

真坂峠から下ってきた梺に写真のような橋がある。ここで西馬音川を渡った対岸に七曲峠へ登る道がある。
この橋を渡って七曲峠へ



橋を渡ったところに南北朝時代に作られたと思われる金剛童子線刻像がある。秋田県指定有形文化財で天台宗系のものらしい。

金剛童子線刻像



その金剛童子線刻像の隣にはいきなり七曲峠の看板がかかっている。これならバカでもわかる(^^;) そして、看板の先はカーブしていて、西馬音川を離れると同時に急坂が始まる。またその脇にも祠ともお堂ともつかないものがあった。これから登ろうとするときだったので何があるか確認はしなかった。

七曲峠の看板 カーブしながら急坂が始まる



坂を登っていくと急坂に家が並んでいた。滑り止め剤が路傍に設置され、生活道路という感じがする。そして県道215号線の看板が出てきた。鴻屋梺線、難しい字や!それに急坂のはずで8%勾配も出てくる。

滑り止め剤 県道215号線の看板
鴻屋梺線 8%勾配



基本的にこの峠道、七曲峠というだけあって葛折りの峠道である。旧道はともかく現車道はヘアピンカーブに近いものが7個くらいあるのだ。そして展望も優れている。

ヘアピンカーブ 羽後町の展望
羽後町の展望



そんなヘアピンカーブのひとつに小さな東屋があった。5合目痩峰と看板が出ている。切り株を模したようなテーブルと椅子が設置してある。一休みして横手盆地の展望に見入るのもいいだろう。

小さな東屋 5合目痩峰
5合目痩峰からの展望



また現れた8%勾配看板の先に何やら旧道らしき坂が見えた。そこには長命水なる看板があった。峠越えに水は必要不可欠である。

8%勾配看板の先に旧道? 長命水



またカーブのところに東屋が出てきた。看板には「7合目あずまや」とある。ここにある峠の看板を読むと、ここ七曲峠は日本の坂道三十選に選ばれているという。しかし、この「日本の坂道三十選」なるもの、ほかにどこなのか検索してみると、常滑の土管坂とか保土ヶ谷のみずのさかみちとか実は「ふるさとの坂道」なのだそうで、はなはだ頼りない。

しかしこの看板に出ている「手づくり郷土賞」はどっかで見たことがあるぞ。おお、そうだ。いつも走るトレーニングコースの打越旧トンネル脇にあるじゃん!というわけで変なところに懐かしい?ものがあった。

7合目あずまや 羽後町梺



そして、いよいよ大詰めが近づいてくる。意味深なカーブの上にポッカリと空いた空間。あれが峠に違いない!前衛のカーブを曲がると、また8%勾配の看板が出てきた。その先にヘアピンカーブがある。

ヘアピンを曲がったところに峠の看板があった。なんと梺にあったものと殆ど同じ看板である。峠の看板が壊れても梺のものを持ってくれば良いということなのか(^^;) 峠の看板の下には「9合目肘曲」の看板もぶら下がっている。

あれが峠か? また8%勾配看板
七曲峠
七曲峠の看板



峠の看板の横にはベンチが設置してあり、峠越えの旅人が休めるようにしてある。またその横には真坂峠にあった郷土かるたの標柱があった。
「絵にしたい 七曲から見る 羽後の里」
うーん、確かに絵にしたいほど素晴らしいわ。

ベンチと郷土かるたの標柱
「絵にしたい 七曲から見る 羽後の里」



峠は開放空間のように思っていたら、スノーシェッドになっていた。雪が多い土地柄なので仕方ないのだろうが、登ってきた者としてはトンネルに出迎えられたようで寂しい。

峠はスノーシェッド やっぱトンネルには違いない



田代菅生側に出ると真坂峠のように下りは少なく50m程度下ればもう平坦になる。あと少し走ると梨ノ木峠の登り口に到達する。

羽後町菅生
羽後町山ノ口



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