真坂峠 250m (2009.9.20) 地図  

秋田県羽後町下仙道田ノ沢−羽後町西馬音内にしもない堀回梺ほりまわりふもと
秋田県羽後町下仙道田ノ沢と西馬音内堀回梺の間にある県道57号・十文字羽後鳥海線の峠である。

立石峠から下りてきて、下仙道を起点に七曲峠と周回で走った。
下仙道田ノ沢



起点にした下仙道がある石沢川の谷は高原風の谷である。山はさほど険しくなく、峠越えも大した標高差はないものの反対側へはどこも急峻な下りになる。ここ真坂峠も同様の地形である。

平石沢川の谷は高原風の谷である



分岐からほとんど登らないまま峠に達する。道路標識があるところが最高点だが、先方のカーブしたところから急激に道が下っている。そしてそこに峠の標柱が立ててある。『うご町「郷土カルタ」「ひ」”真坂峠”』と書いてある。何が「ひ」かと思ったら柱の裏に「悲話遠く 真坂峠」で下が消えてしまっている。次の七曲峠にあった標柱はカルタらしい五七五の川柳が書いてあったから、ここもかつてはそれなりの句があったのだろう。またどんな悲話があったのか?そういえばNHKの歴史番組は「歴史秘話ヒストリア」だったわ。

制限速度30km 8%勾配

念のためにネット検索してみると、羽後町教育委員会の「羽後町の伝説」に「姥平の話」というのがあった。それは、

おばあさんは急に娘に会いたくなり、お土産を背負って真坂峠に向かった。娘の方も母親に会いたくなり、真坂峠に向かった。道の途中で出会った二人は、積もる話に花を咲かせたが、急になだれが起き、のみこまれてしまう。二人が帰って来ないことを心配した村人が、もしやと思い雪崩を掘り起こすと抱き合ったまま冷たくなっている二人を発見した。いつからか、その場所を姥平とか親子平と呼ぶようになったという。

悲話といえばこんなところだろうか?

さて、峠から下りだす。急激といっても2車線なので怖くもなんともない。標高差150mくらいを一気に下る。赤沢付近からはゆったりとした勾配で下る。そして梺まで来ると西馬音内川を渡って対岸から七曲峠へと登り返す。

羽後町赤沢 羽後町梺
橋を渡って七曲峠へ 西馬音内川



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