第4回胃袋破壊ツアー
「みのや食堂」リベンジオフ
(2006.4.8) 更新 2006.11.26岐阜でも盛況だった胃袋破壊ツァー。
これは前回の「みのや食堂」オフにドタキャンで来られなかった大黒屋さん向けと、入れなかった喫茶「鵜」へ行くためにでっちあげたリベンジオフである。
コース 地図1 → 地図2
岐阜駅→(岐阜大仏)→長良川河畔→鵜飼い大橋→山県市高富→みのや食堂
→(かたくり群生地→鳥羽川サイクリングロード)→長良河畔・喫茶「鵜」→岐阜駅
CAST
CAST 走る人間コアラ、m-kojimaさん フィールドのパティシエ、大黒屋さん 私こと ナワ〜ルド@峠おやじ
※称号は勝手に付けさせて貰いました m(_._)m
また皆さんが写された写真も積極的に使わせてもらってます。
・ 降水確率60%。ふつうだったら中止したくなるような予報だった。しかし、あらかじめ雨天決行の「ゴーサイン」を出してあった・・・・・そう、日曜・祝日定休の「みのや食堂」へ行くなら今日しかダメなのだ。悲愴な決意をあざ笑うかように天気は降ったり晴れたりを繰り返していた・・・
小雨そぼ降る岐阜駅に集合。奇しくも皆ミニベロである。輪行のしやすさ、ポタの気軽さでこういう選択をしたのだろう。雑談をしていたら、小降りになったので予定通り出発した。
雑談を続けながら走る。前回ご参加のひろたさんの掲示板で「御鮨街道」の話が出ていたのを思い出し、鮎鮨をつくっていた御鮨所へ案内できないかなあ?とウロ覚えの知識で探していると・・・
「あれは何ですか?」
あっ、見つかってしもた(^^;)
「大仏殿です」
「岐阜にも大仏があるんですか?」
「あるんですよ、日本三大仏って言われてます」
てなわけで、あっさり予定変更。大仏拝観とあいなった(^^;)大仏殿
・ ここ正法寺の大仏殿に鎮座する岐阜大仏は像高13.63m、顔の長さは3.6m。奈良、鎌倉の大仏とならぶ日本三大仏のひとつとされる。木と竹と粘土で型を作ったものに経典が書かれた和紙を貼り、金箔で仕上げた乾漆仏である。竹をカゴのように編んで骨格を作ってあることから別名「かご大仏」といわれている。 岐阜大仏
大仏のまわりには多くの羅漢さんが配置され、薄暗い室内で静かに座っていた。しかぁし、私は見つけてしまった。
「誰かに似てるなあ???」しばし考える。
「○○○○さんだぁ!」和歌山県在住のお友達である。まさか岐阜に潜んでいたとはちっとも知らなかった(^^;)
![]() |
![]() |
羅漢さんたち | なんでこんな所にいるの?九度山人さん! |
先回のオフで金華山と岐阜城を写した橋の上。今日は満開の桜がお出迎え。橋を渡ってすぐの所にあるイタリアンレスランではガーデンウェディングの記念写真を撮っていた。写真を撮ると「きゃあ」一斉に悲鳴が上がった。雨模様の日に大変だ(^^;)
ここらは長良川の川港として商家が並ぶ古い町並みである。最近この辺りは古い町家を改造した喫茶店や料理屋、イタリアンレスランなどができて、お洒落なスポットになっている。
![]() |
![]() |
満開の桜 | 黒壁に映えるテルテル坊主 |
![]() |
|
川原町(湊町・玉井町・元浜町)の古い町並み。ポストとランプがある家は喫茶店 |
長良橋のたもとまで来ると、鵜飼観覧船乗り場がある。復元?した川灯台が格好いい。橋の下を潜り、上流に走る。桜並木が美しい。今日は天気が悪いので人出も少ないが、晴れてたらこんなもんじゃないな。
納涼台の崖っぷちを走り、上流の鵜飼大橋から対岸に渡る。雄総堤にも桜並木があるので立ち寄って、写真を撮った。
長良橋まで戻り、トイレ休憩がてらポケットパークで遊ぶ。ここの噴水池は鵜船を模した格好をしていて、篝火めがけて噴水が四方から上がるようになっている。噴水が鵜を操る紐になぞらえてあるのだ。気が付くとm-kojimaさんが・・・
「m-kojimaさん、船のたもとで何してるのですか?」
突如吹き出す噴水。
「ほーら、言わんこっちゃない」
![]() |
![]() |
長良橋と川灯台 | 岐阜護国神社あたり |
![]() |
![]() |
雄総付近の桜並木 | ポケットパーク(カーソルを当てて下さい) |
そんなこんなで観光スポットは終わり、いよいよメインディッシュ、みのや食堂である。先回は13時で順番待ちがあったほどの盛況だったので、今日はどうかなと思っていたら、12時過ぎに到着。隅っこのテーブルが空いててすんなり入れた\(^O^)/
先回最強メニューと勘違いしてカレーうどんをオーダーしたから今日こそ間違わないようにしなくっちゃ(^^;)
で、まずはカレー丼大盛りを押さえる。注文聞きの奥さん、
「凄く多いですよ。いいですか?」きっちりダメ出しが出る(~_~)
「はい、お願いします」こちらもそれが目当てだからなあ。
そして大盛りより高さがあるカツ丼の並1丁。そして大黒屋さんご希望の味噌カツ単品をオーダー。
待つこと数分。出たっ!みのやの最強兵器カレー丼である。いきなりとは酷いじゃないか(゚o゚) 後から出てきたカツ丼並と味噌カツが小さく見えてしまう(~_~) そしてカレー丼だけに付く特別サービスの「水」。これを飲むと食べきれなくなるという・・・・・それではいただきま〜す♪
![]() |
![]() |
みのや食堂の最終兵器、カレー丼大盛り(゚o゚) | カツ丼並と味噌カツが小さく見える |
カレー丼は普通の味。しかし具をかなり掘らないと、ごはんに辿り着かない(~_~) 食べても食べても減らない。それに今日はメンツが3人しかいない。みんなカツは美味しい美味しいとはかどっていくけれど、ごはんがね・・・私ゃ今日は調子悪いのか食が進まない。そしてとうとうギブアップ宣言。
m-kojimaさんも頑張ってカレー丼は完食したけれど、カツ丼のごはんは半分近く残してしまった。リベンジどころか返り討ちに遭ってしまった、みの屋恐るべし(ー_ー) 周りを見ると運転手さんや労務者風の人が多く、今回はみなさん結構大盛りを食べている。もちろんカレー丼大盛りにはビックリしてたようだけど・・・
・ ああ、腹いっぱいじゃあ♪
食事が終わると、まだ13時。どうしようかなあ?このまま喫茶「鵜」へ行っても早すぎるしなあ・・・
そうだ、もう少し奥に行ったら群生地があって「カタクリの花」が満開のはず。提案はあっさり通った。そこで満腹のお腹を抱えて走り出した。ところがえらく風が強い。それに遠方が霞んで見えない。何なんだ?杉花粉かそれとも黄砂か?時折雨もポツポツと落ちてくる。・・・自転車を見るとまだらに黄色い斑点が付いている。やっぱ黄砂や!それよりアゲンストの風なんとかしてよ(ToT)
てなわけで、四国山香りの公園でトイレ休憩したのち、カタクリの群生地へ到着。昨年も来たけれど、山の斜面にドバーッと群生してる。きれいに咲いてるようだが、少し遅いそうだ。
![]() |
![]() |
四国山香りの公園ドーム広場 | 群生地入り口 |
![]() |
![]() |
カタクリの花 | 解説板 |
![]() |
![]() |
花よりきれい? | あ・あやしい |
帰りは下りだし、風がフォローになるからきっと楽なはず♪ 予想通りの展開だった。行きは吹きっさらしになるので敬遠した川沿いの道。育成中の桜並木の道をひた走る。サイクリングロードと表示してあるので天下御免である。風など吹いてないように感ずるほどの追い風だ。まさしく「黄砂に吹かれて〜♪」で気持ちよい。でも視界は公称4kmというキモい状態。これはなかなか得難い体験ですなあ(^^;)
![]() |
![]() |
(鳥羽川)サイクリングロード | 黄砂に吹かれて〜♪ |
長良川河畔まで戻り、先回雨でパスした喫茶「鵜の庵 鵜」へ入る。ここは長良川鵜飼の鵜匠さん(※)山下純治さんのお宅である。鵜飼に使う鵜を庭で飼っているのだが、その脇に喫茶店を建て、鵜が遊ぶ様子を見られるようにしたものである。
ケージや外で休んでいる鵜が微笑ましい。時々ヨチヨチ歩きで窓のそばまで来るやつはえらく可愛い。鵜匠さんが店内から庭へと行き来し、鵜の世話などをやっている。気むずかしそうな顔で歩いている。昔来たときはお話をしてもらえたけれど、今日はご機嫌斜めなのかなあ?
![]() |
![]() |
喫茶「鵜」 | 店内から鵜の遊ぶ様子が見られる |
![]() |
![]() |
ケージの中にも外にもいてる | おい、何見てんだよ〜! |
そのうち鵜匠さんは遊んでいる鵜に声をかけながら一羽一羽駕籠に入れ始めた。トイレが庭にあるため、用を足したタイミングで庭に出て鵜匠さんの作業の様子を見守った。すると鵜匠さん、美人に気が付いたのか、ようやくお話をしてもらえた。しかし話しだしたら止まらない。この人、カッパえびせんだ。
「僕ら親がいるときは何も教えてもらったことはない。親父が死んでから鵜と付き合っていくうちに鵜に教えて貰ってここまでやってこれたんや。」「だから鵜に仕込むんじゃなく、鵜に教えてもらっとるんやなあ」
「毎日駕籠に入れるんですか?」
「餌をやるのは駕籠に入れてからにしとる。そうやって人が触れるのに慣れさせとるんや」
「それに一羽一羽駕籠に入れとくと糞の具合で健康状態がわかるしな」
「追うと駕籠におとなしく乗りますねえ?」
「うん、でも入る順位を自分たで決めとって、わしゃあれの後しか入らんてな具合なんやな」
「それから全部入る駕籠が決まっとるんや。そらそうやろ、人間やって人の寝たことなんか寝たないわなあ」
納得。
他にも色々お話が弾んだ。鵜と共に生き、俺流というよりナチュラルでおおらかな人柄が鵜飼1300年の伝統を支えているんだなあと感じた。
![]() |
![]() |
一羽一羽首っ玉をつかまえて駕籠に入れる | 話しだしたら止まらない |
最後は大黒屋さん手作りのイチゴ大福とイカナゴを今日のナイトふたりがご褒美に貰った。
m-kojimaさんとはここでお別れ、そして遠来の大黒屋さんを岐阜駅まで送っていく。途中川原町の玉井屋さんで鮎菓子をお家へのおみやげにしてもらった。
天候がイマイチだったけど、内容豊富で楽しめました。ご一緒してくださったm-kojimaさん、大黒屋さん、ありがとう。また遊びましょうね。
(※)長良川鵜飼の鵜匠
長良川鵜飼の鵜匠は代々世襲制で、宮中に鮎を納めるために、宮内庁式部職(しきぶしょく)という職名を与えられている、れっきとした国家公務員である。長良川の鵜匠は、岐阜市長良の6人、関市小瀬の3人の合計9人である。岐阜市長良の鵜匠さん達には私の中学時代にPTA会長さんをしてもらったり(当然その子供達=現在の鵜匠さんとも同じ学舎で学んだりしてる)、ホテル経営者さんだったり、喫茶店のオーナーだったりと、地域社会の中で生活してらっしゃいます。