ル・シノワ かわで
入店2006.9.18 更新 2006.11.23長良川河畔の川原町界隈は、最近新しいお店が次々にオープンする、ホットスポットである。私も通勤経路とか散歩などで身近な地域なのでつい力が入ってしまう。
今日行ったのは何となく気になっていたお店「ル・シノワ かわで」である。中華料理らしいが、ネットによるとシェフはホテルオークラの料理長だったという。誕生日のお食事にいっぺんは行ってみないとと思っていたので予約して行ってみた。
本編
場所は川原町。といっても文化屋岐阜店のそばである。川原町のメインストリートから一本入った川端であるから、景色はいい。ホテル十八楼の脇から入っていき、レストランに到着。隣接した駐車場から芝生を張ったお庭に黒い平屋の建物が映えている。
道に戻った入り口で黒石がお出迎え。門柱代わりに店の名前が彫られてる。店内に入るとブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気である。
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長良河畔という絶好のロケーションにある | 門柱代わりの黒石 |
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落ち着いた店内 |
川端だけあって景色はいい。この景色を見せるように窓も思い切り大きくしてある。芝生の向こうに長良川。川を隔てた対岸には岐阜都ホテルと国際会議場。この景色を見ながら食事したかったので、わざわざ川側の席をオーダーしたのだ。反対側の窓からは金華山と岐阜城も見える。ここの景色は前に行った文化屋(長良川)とラ・ルーナ・ピエーナ(金華山と岐阜城)両方の眺めを満喫できる欲張りなレストランなのだ。
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テーブルフラワー | 対岸の岐阜都ホテル | 金華山と岐阜城 |
ここは中華料理屋さん。基本的に昼と夜それぞれ一コースづつである。月代わりで料理も変わるようだが、昼が3500円、夜が6300円と決して安くはない。川端の一等地に平屋というショバ代。さらにホテルオークラ仕込みの料理ってふれ込みだからだろう。
それでは長月(9月)のお昼席のおしながきから・・・
前菜の取り合わせ
「新鮮貝の湯引き・車海老と春雨の和え物・薩摩芋のシロップ煮・生ハムの和え物・お刺身湯葉」
新鮮貝の湯引き・・・・・・・はまぐりですね(^^;)
車海老と春雨の和え物・・・煮た車海老に春雨それにキュウリとミョウガが入ってますよ。
お刺身湯葉・・・・・・・・・・柔らかいことはこの上ないのだけれど味はほとんどなし。
生ハムの和え物・・・・・・焼きバナナを生ハムで巻いてます。
薩摩芋のシロップ煮・・・ムラサキ芋ではないけれど、芋の皮がとてもきれい。そして自然な甘味が素晴らしい
(青紫蘇の上に乗せられ、手前の赤紫色はランの花びら)
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おしながき | 前菜の取り合わせ |
スープ
「上海蟹みそ入りフカヒレスープ」 ・ 前菜がちっとも中華っぽくなかったので、フカヒレスープに期待した。暖かくて美味しい。春雨とエノキダケはわかるが、フカヒレがわからない。これだから貧乏人は困るなあ(ー_ー) 上海蟹みそは朱色の破片やからわかるけれどねえ・・・
揚げ物
「太刀魚のカリカリ揚げ金木犀ソース」 ・ これまたマニアックなものがって感想。だいたい太刀魚なんて食べたことないよね。カマスのように細長く、ウナギやウツボのような尻尾をした魚だから、きっと白身の魚だろう。
で、カリカリ揚げとくれば、中華なら鯉の甘酢あんかけの類やなあ!って想像どおりのものが来た。
身の形態や色はウナギ。でも味は淡泊。金木犀ソースってのがよくわかんないけど、甘酢あんかけのようなもんでしょう(^^;)
氷菓
「お口直しのシャーベット」 ・ またまた、えらいタイミングでシャーベットが来た。こりゃ氷菓に困るわ(^^ゞ
味はユズ味、さっぱりした舌触りが確かに口直しにはなっている。でも前の太刀魚も淡泊やったから、このタイミングで入れる必要があるのだろうか?
炒め物
「ホタテ貝と鳥ささ身のXOジャン炒め」
いわゆる野菜炒め系の料理。ホタテ貝はわかる。でも鳥ささ身がどこにあるかわからない。おそらくプニプニとしたアイボリーの物体かと思うけれど、柔らかすぎて肉の歯ごたえというよりも蒲鉾などの練り物の歯ごたえなのだ。味はややショウガ味といったところ。そんななかでニンジンとタケノコはチューリップや蝶々などの形にしてあって楽しませてくれた。
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ホタテ貝と鳥ささ身のXOジャン炒め |
海老料理
「芝海老のエスニックソース」 ・ 海老の天ぷらにエスニックソースがかけてある。これって何のソースかなあ?妻曰く
「カレーにマヨネーズとケチャップだよ」
「あっ、ナワ〜ルホド!エスニック!!」
添えられたホウレン草のソテーと芋サラダが絶品。カリカリに揚げた蓮根もグッドだね。
お食事
「叉焼(チャーシュー)と葱の煮込みそば」 ・ ラーメンを予想してたらゼンゼン違った(ー_ー)
麺はラーメンより細くて白く、まるで素麺みたい。でもそれより固めである。スープは何味だろう?色は醤油っぽいが、味はショウガっぽい。
チャーシューというよりハムとか柔らかい肉という感じで美味い。葱の味はスープと溶け合ってしまってるので、カイワレの印象の方が強かった。盛り付けで高く見せているけど、量は決して多くはない。
お皿の茶色の曲線が可愛かった。
閑話休題
・ あとはデザートというタイミングにトイレに行ってみた(^^ゞ
レストランと同じ色合いの廊下の先に男女別のトイレがある。トイレ内も同じ色調で統一されている。
蓋に手をかけると、ウィーンと音がしたかどうかはわかんないが、自動で開いた(゚o゚)
機先を制され平常心を失ったままで用を足した。でも・・・・・・ど・どうやって流すの?だってレバーがないんだもーん。仕方ないのでそのまま蓋を閉めたら自動で流れた(^^;)トイレ前 トイレ
デザート
「ココナッツクリーム、ピオーネ入り杏仁豆腐、パパイヤ」 ・ いよいよ最後のデザートである。
「パパイヤ」
そのまんまやからコメントなし。イチゴがえらくすっぱかった。
「ピオーネ入り杏仁豆腐」
パッと見、杏仁豆腐に見えなかった。でもふつうの味。ピオーネはブドウの一種。なかなか美味しい。
「ココナッツクリーム」
マイルドでまったりとしたお味。ミルクの中にタピオカが入っていた。味はないけど、プニプニとして不思議な食感だ。今日(9/20)勤務先の食堂でもスープに入ってたよ。名前が思い出せなかったな(^^ゞ
食後
これで全部だよ〜
ネットでも書いてあったけど、明らかに量が少な目だね。妻と娘は腹八分目だって言ってる。でもなあ、後で行った喫茶店で全員ケーキセット注文したからなあ。ゼッタイ足りなかったんだよ(--;) 行った日は敬老の日だったからご年輩のお客さんが多かった。シェフのお年も還暦過ぎてるみたいだし、品のいいお年寄り御用達って位置づけだね。お客さんも少なくなった14時頃、庭に芝刈り機が登場。ここのは電動だ。最後にここの店名「シノワ」ってどういう意味?お店の人に聞くのを忘れたのが心残りだった。
この「シノワ」ですが、わしはGTさんから教えてもらいました。
「チャイナ」のフランス語読みらしいです。それで「新中華料理(中華らしくない食材と食器で、各自の食器でサービスされる)」のことを「シノワ」とか「ヌーベル・シノワ」というそうです。
まさにそのとおり。ここは「ヌーベル・シノワ」でした。
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電動芝刈り機 | 全景 |
おまけ、文化屋の隣にある「旧いとう旅館」
外へ出て少し歩いてみた。文化屋の隣に旧いとう旅館がある。舟橋聖一の小説「白い魔魚」の舞台となった旅館で、 映画化された時はここでロケも行われたそうだ。現在は廃業してしまっているが、板塀に見越しの松が健在である。
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旧いとう旅館 | 旧いとう旅館から岐阜都ホテルを望む |