ナワ〜ルドカップはイタリアン
(ラ・ルーナ・ピエーナ)


    (2006.7.23)   更新 2006.7.23  
ドイツで行われたサッカー・ワールドカップ、優勝はイタリアだった。

決勝リーグに入ったときからフランスvsイタリアの決勝になるといいのにって思っていた。何故ならこの両国は世界に冠たる自転車王国で、世界的な自転車レース(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア)が行われる国だからである。なかでもイタリアは最高級部品メーカーのカンパニョロがあるため、私のひいきはイタリアであった。

そんなわけで、折良く帰省した娘とイタリアンレストランにデートとしゃれこんだ。



プロローグ
ここって、じつはみのや食堂オフみのや食堂リベンジオフのときに玄関先を通っている。特にリベンジオフのときにはお庭でガーデンウェディングをやっていて、駐車場では集合写真を撮っていた。

レストランのある川原町界隈は長良川が山間部から濃尾平野に出てきた所にあり、長良川の舟運を利用した川湊があった。川原町はその川湊に面する湊町・玉井町・元浜町を総称したものである。

土岐・斉藤・織田氏の居城であった岐阜城の城下町が川から少し南にあるのに対し、川原町は商家が多く、濃尾地震や太平洋戦争などの災禍を逃れたためレトロな町並みが残っている。最近はその商家を活かした喫茶店や和食料理店などが増え、お洒落な町になっている。
川原町の古い町並み(みのや食堂リベンジオフ)



本編

レストランに到着。黒塀から中に入ると煉瓦張りの駐車場がある。赤煉瓦の門の上には丸い門灯が上がり、まるで明治村の一施設みたいだ。奥には低い三角屋根の建物と渋茶の本館。そのバックには金華山と岐阜城が鎮座している。

車を駐車していると本館からお迎えが出てきた。後でわかったが、お迎えに出てきたのはこのグループ(レストラン・ウェディングサロン・焼きたてパン・ギャラリーなど8店を営業する)のレストラン統括マネージャーさんだった。
左側にある黒塀がレストラン(みのや食堂オフ) レストランの門(バックに金華山と岐阜城)



マネージャーさんについて赤煉瓦の門から中に入る。石を積み上げた塀の上に屋根だけがある。三角屋根の建物と見えたのは屋根だけがあるドーム(のような)空間で、ガーデンウェディングを行うチャペルなのだそうだ???

セレモニー(^^;)ホールの横を通って玄関へ。階段を登り、館内へ入る。
チャペル? 玄関



館内も木を基調とした重厚な佇まいである。頼んでおいた窓際の席に案内される。窓はもちろん木枠。窓越しに岐阜城が見えて窓際の席を頼んだ甲斐があった。テーブルフラワーはラン科の白花。斑入りの木の葉とのコントラストが涼しげだ。
テーブルフラワー 窓越しにお城



オーダーはリーズナブルにランチだ(^^ゞ といっても結構本格的だからバカにはできない。
前菜
「ロブスターと夏野菜のテリーヌ フェンネルゼリーソースとパセリソース」
薄塩のエビに色違いのパプリカ・キュウリ・ピーマン・トマトが和えてある。フェンネルゼリーソースとはウェイターさん曰く、茴香(ういきょう)のことらしい。ウイキョウ自体どんなんだかわかんないけど、美味しいから許す(^^;)
ロブスターと夏野菜のテリーヌ



パン
上のテリーヌと同じタイミングでパンも出てくる。このパンが暖かくて美味しい。

それもそのはず。このグループでは窯で焼くベーカリーも岐阜市内に持っているからその実力は侮れない。パンはお代わりができる。
焼きたてパン



パスタ
「唐辛子を練り込んだタリオリーニ 銚子産真鰯と焼き茄子」
パスタには違いないが、麺は細麺で形状がインスタントラーメンを連想させたのでチョイ×。でも味はなかなかのもの。イワシの臭みを全く感じず、魚油とオリーブオイルがうまく溶け合って素晴らしい味だった。イワシも茄子も柔らかくてマル。

じつはお品書きを鯛(たい)と読み違えていた。料理説明のとき「・・・まいわし・・・」と聞かされ、
「なぁんだ、鯛じゃないのか?予定していた魚が入らなかったのだなあ」
なんて勝手な解釈をしていた。改めてお品書きを見てみたら真鰯で合っていた(*^_^*)
唐辛子を練り込んだタリオリーニ 銚子産真鰯と焼き茄子



メイン
「黒鯛のソテー 黒オリーブのトマトソース」
または
「黒豚に水牛のモッツァレラと黄色いトマトをのせたオーブン焼き」

メインはどちらかをチョイスする。パスタに鯛が付いていると勘違いしたのはメインの黒鯛と勘違いしていたようだ。肉好きの私らは黒豚にした。もちろん豚肉はやわらかく、野菜との調和も良かった。
モッツァレラとは水牛で作ったチーズのことらしい。黄色いトマトの味が強烈なのと豚が柔らかいのに気を取られて、モッツァレラに意識が行かなかったし、プニプニとした食感で、あっさりしていたので味もイマイチわからなかった。
黒豚に水牛のモッツァレラと黄色いトマトをのせたオーブン焼き



デザート
「枝豆プリンときなこのジェラート 黒蜜をかけて」
スイーツとしていずれも美味しかった。枝豆プリンはザラザラとした食感がグー。ジェラートはきなこ味が効いていた。滑らかだけど、きなこの粉の食感も感じられた。
枝豆プリンときなこのジェラート 黒蜜をかけて



コーヒー・紅茶 & お菓子
コーヒー・紅茶にお菓子。たっぷり感のカップにプチサイズのお菓子がグッド。
プチサイズのお菓子 コーヒー



これで全て終わりだけれど、基本的にホテル形式の給仕なので、支払いもテーブルに座ったままでする。請求書・領収書・おつりなど全て手帳式の冊子に挟み込んで授受する。新鮮といえば新鮮だけど、馴れてないと戸惑うよね。

支払いも終わり、駐車場へ来ると、お見送りだ。着いたときとは別の人。
「ウチは松竹はあるけれど、松竹梅の梅はないです」などと笑わせてくれる。

ちなみに店の名前ラ・ルーナ・ピエーナ(la luna piena)とは満月の意味。ここにフルムーンが出ていたらそのマンマで格好良かったのにな。

納得のイタリアンランチだった。
松竹(^^;)



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