輝嶺峠(きれいとうげ) 775m (2013.5.11) 地図 2.5万図

宮崎県小林市田代ヶ八重(たしろがはえ)−小林市袋(ふくろ)

宮崎県小林市田代ヶ八重と袋の間にある酷道265号線の峠である

尾股峠の道は酷道というには大したことはなかった。もちろん道幅は十分狭いが舗装道だし、道幅も傾斜も暗峠の比ではなかった。ではその延長上にある輝嶺峠はどうだろう?

田代八重大橋からダム湖沿いに国道を走る。猿の谷橋を渡ったところで多良木へ向かう県道144号線と分岐する。
県道144号線と分岐



国道はここから猿谷(さいたに)そして蝉の谷の断崖沿いの道を急登する。

断崖沿いの道を急登 猿谷を渡る
蝉の谷沿いの道



ところどころ路肩崩壊しているところもあるし、それなりにデンジャラスである。途中展望が開けた。今まで来し方が見えた。

路肩崩壊
小林市柚園



それから国道の標識に出てくる小林市柚園(ゆぞの)。調べてみると、綾北川左岸にあって綾北ダムの湛水によって水没し、田代ヶ八重に移住したとある。位置関係は輝麗峠の真東辺りということになろう。これがほんとの「昔の名前で出ています〜♪」だ。

小林市柚園



そして、峠である。大森岳林道との分岐になっている。峠の境にお地蔵さんが鎮座する祠があった。手前にある鳥居が凄い違和感あったけど・・・神仏習合か?

林道分岐と地蔵さんのいる祠



峠から下る。国道の標識は「輝領峠」とある。領と書いて「きれい」とは読めない。「きりょう」としか・・・いや、もともとのネーミングが「きれい」なのか「きりょう」なのか?
「きりょう」読みは他では見あたらないけれど、熊野古道にある曽根次郎坂・太郎坂は「じりょう(自領)たりょう(他領)」の転であるというから、「きりょう」が必ずしも間違いとは言いかねる。国道工事事務所も国土地理院も国土交通省傘下の機関であるから、優先順位も付けられないのだ。

国道265号線「輝領峠」の標識 峠から下る



こちら側も確かに山は綺麗である。当てられた漢字のように輝く嶺であるかどうか?ここだけがあえて輝く嶺とネーミングされるほどの所とは思わない。それなら北アルプスなど白銀に輝く山々の方が「輝嶺」であろう。漢字の意味からイメージしてはいけない。もともとの日本語。サウンドとして「きれい」をどう解釈するかなのだ。浅学の私にはわからないけどね(ー_ー)

だんだん高度も下がり、国道の標識も「小林市木場屋敷」に。峠の反対側にあった「柚園」に「柚園古屋敷」があったことから、「小林市木場屋敷」が「柚園古屋敷」ではなかったかと勘違いしそうになった。古地図も一部分だけだと引っかかりそうになる(^^ゞ

小林市木場屋敷



そして麓に到着。小林市袋の標識が出てきた。そのまま袋谷川の谷を下り、本庄川と合流する地点に県道143号線との分岐が出てきた。国道をそのまま進むと軍谷峠に行けるが、私はまだゲットしてない槻木峠へ向かうため県道143号線に入った。

麓の集落
小林市袋



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