石倉峠大雲取越えおおぐもとりごえ 820m (2010.11.26)  地図

和歌山県新宮市熊野川町大山 (おおやま)−那智勝浦町口色川
和歌山県新宮市熊野川町大山と那智勝浦町口色川の間にある熊野古道の峠。熊野那智大社と熊野本宮とを結ぶ大雲取越えの道で、中辺路(なかへち)に属する。

大雲取越え最初の大関門・越前峠を越えて一度下る。谷川に出くわしたところから林道を下る。
谷川に出くわしたところから林道を下る(10:35)

                      大雲取越え全体地図


すると、林道の路面にダンダン水が現れ、谷川のようになってきた。そして熊野古道は左の動画のような所からまた山道に入った。熊野のような多雨地帯では現代の車道より当時の山道の方が耐久性に優れているのだ。そんなわけで自転車に少し乗っただけでまた押し担ぎが始まった。
熊野古道はまた山道に入る(10:38)



はじめのうちは土の路面をトラバースしながら登るのであるが、谷川を横切るところに一面に石畳が敷き詰めてあってなかなかキレイだった。そしてジグザグに登っていく。

小口で県道44号線から離れる(10:45) 谷川を横切るところに石畳(10:52)
ジグザグに登る(11:04)



まもなく峠に到着する。石倉峠である。登り始めの小口から5.9km(145分)、越前峠から1.1kmと峠の標識に出ている。そんなもんか?山道は長いようで短い。()内の標準時間と較べると、私ゃ7時から登り始めているから4時間かかった計算。撮影しながらとはいうものの、時間かかりすぎ(ー_ー) しかし、ここは「是ヨリ北小口村、是ヨリ南色川村」と刻まれたお地蔵さんがいて、ナカナカ雰囲気がいい。ここが那智勝浦町と新宮市熊野川町の境界なのだそうだ。そして歌碑もある。大御所・斉藤茂吉のものである。「紀伊のくに大雲取の峰こえに一足ごとにわが汗はおつ 」そのものズバリすぎて面白くも何ともない。茂吉ですらという気がした。

石倉峠に到着(11:08) 道標
お地蔵さんあり
斉藤茂吉の歌碑



峠から下る。こちらにも石畳満載でとっても嬉しい。ジクザグの急坂を滑らないよう注意しながら降りていく。少し下りると前方に屋根が見えてくる。地蔵茶屋跡である。ここで大休止。昼食にした。ここの地蔵堂には33体の地蔵尊が安置されているそうだが、腹も減っているし、先も長いので地蔵堂の中を確認している余裕はなかった。

峠から下る(11:11) 前方に屋根(11:24)
地蔵茶屋跡(11:26)


地蔵茶屋跡に大雲取越えのルート看板があった。峠など詳しい位置情報が書いてあるので載せておくことにする。



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