桧峠長棟林道  520m (2007.11.3) 地図  

富山県富山市太田薄波(おおた うすなみ)−富山市小坂(こさか)
富山県富山市太田薄波と小坂の間にある長棟林道(ながとりんどう)の峠である。

茂住峠から長い長いダウンヒルも終わりに近づくと、奥山発電所の送水路管が出現した。発電所に辿り着けば、桧峠への登りが始まるはず。
奥山発電所の送水路管(11:56)



案の定、林道のゲートが出てきた。ゲートの向こうには発電所への入り口があった。「北陸電力奥山第一発電所取水口」の看板がある。

遠くから市町村の広報連絡のような音が聞こえてくる。このまま谷を下りたら、細入の庵谷峠付近に行けるのだが、公道は全くない(電力会社用のものはあるかもしれない)。これから桧峠を越えて、富山平野まで下りてからでないと、目と鼻の先の細入まで行けないのだ。

林道ゲート(12:03) 北陸電力奥山第一発電所の入り口(12:04)



発電所を過ぎると、道端に異形の建造物が出現した。道の片側(崖下側)に2つづつあるのだ。その形状に始めは発電所の送水管を通した名残りか?と思ったが、何対かあるし、形も左右対称ではないし、ひょっとすると吊り橋のロープ止めかと思った。でも道の左右にないのは解せないし、う〜ん、何なんだろう???

などと考えていると、ついに道が少し登りだした。風呂桶谷などという人を食ったようなネーミングの谷もあった。

異形の建造物が出現(12:07) う〜ん、何なんだろう???
道が少し登りだした(12:25) 風呂桶谷(12:29)



その近辺から横を見ると、かなり近いところに桧峠と思われる鞍部と切り通しが見えた。なんだ、殆ど上がってないじゃん(^^;) じっさい緩い傾斜がダラダラ続いて登っていく。ゴツゴツした石が路面に出ている所もあるが、それも少しの間だけである。

桧峠と思われる鞍部と切り通し(12:33) 石が路面に出ている所(12:43)



そして、ついに桧峠に到着。黄色い林道ゲートが人間界と魔界との出入り口、日本神話に出てくる黄泉比良坂(よもつひらさか)のように感じたのは私だけだろうか?あまりに順調に来たのでさほど感じなかったが、この道中の風物は相当厳しい自然の中に置かれている。それだけにここに来るにはかなり褌を締めてかからねばいけないだろう。

桧峠に到着(12:45)黄泉比良坂のよう・・・ 峠の北側から
林道大山荒屋敷桧峠線の道標がある 峠の北側から



峠から下りだす。道はあいかわらずベタベタしている。そしてやっと舗装路が出てきた。茂住峠を登りだしてからジツに5時間ぶりである。そして現れた集落は旧大山町小坂。こんなところでバスが通っている。朝夕2便。スクールバスのようなものだろう。平野部はすぐそこであった。

道はベタベタしている(12:56) やっと舗装路に辿り着いた(13:04)
旧大山町小坂の集落(13:07) 朝夕2便のバス亭(13:08)


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