チャリはNG!
   
更新 2007.7.2  


掲示板に唱った「ちゃりんこ」言葉が嫌いな理由をこのコーナーで詳述します。

自転車のことを「ちゃりんこ」とか「チャリ」と呼ぶ俗称について、私は良い印象を持っていません。拳銃を「はじき」とか「チャカ」と呼ぶようなアンダーグラウンドな印象があるからです。また私の職場などでも小銭のことを「チャリ銭」と言うように小さいことを表す蔑称であるととらえています。

私の自転車の友人たちはそんな「チャリ」言葉を品位がない、センスがない、レベルが低いなどと評しています。


 メニュー


 1.「チャリ」言葉の歴史
 2.賛否両論
 
3.いきさつ(掲示板より)
 4.結論は自己防衛しかありません!


 1.「チャリ」言葉の歴史 

私が自転車を趣味として始めた1970年には自転車のことを「ちゃりんこ」とか「チャリ」と呼ぶ習慣はありませんでした。関西方面の大学に進学し、サイクリングクラブに入った頃でも私の周りではほとんど聞いたことがありません。

私もいつ頃から聞かれるようになったかハッキリとは覚えていません。結婚後15年のブランクのうちに発生し、広まったのでしょうか?しかし、明確に意識したのは、やはりママチャリでしたね(~_~)

あるサイトによると70年代に関東方面で使われだし、子供向けドラマ「がんばれ!!ロボコン」が「ちゃりんこ」を全国に普及させたのではないか?と推論されています。

また
えい出版「通勤・通学 スポーツ自転車の本(エイムック516)2002年6月初版発行」の中で小池一介氏がチャリンコの語源について
『蔑称といえば、日本でよく使われている「ちゃりんこ」という語も、もとの意味は「かっぱらい」とか「盗む」という意味で、'70年代にオートバイで免停になったワル達が、「かっぱらった自転車で来る」ことを「ちゃりんこして来た」と言ったことが始まりだ。このような汚い名称で自転車が呼ばれていることは日本の恥だ。』
と述べておられるそうです。

また同じく東京書籍「華麗なる双輪主義(スタイルのある自転車生活)」においても
『最近の日本では「チャリンコ」という単語をよく聞くがあれは絶対に止めて欲しい。私は明確に覚えているのだが、1970年代までこの語には「かっぱらい」とか「盗む」の意味しかなかった。(当時の辞書やちばてつや氏の漫画にもこの語は「盗み」の意味でしか出てこない)オートバイで免許停止になった者が、路上の自転車を盗んでオートバイの集会に駆けつけるのを、「チャリンコしてきた」と言ったのがすべてのはじまりである。このような、自転車に対する最大級の「侮蔑」と「見下し」の表現である言葉を自転車愛好家たるものは決して許してはならない。』
と書いておられます。


 2.賛否両論 

・なんとかならないか「チャリンコ」
秘蔵版MTBツーリングブック(山岳サイクリング研究会)に載っていた
山岳サイ研の主張(石原政雄さん)から転載させてもらいました。96年のものです。

・自転車の呼称
私と同じスタンスに立つ至極オーソドックスなものと思います。

・「チャリンコ」という言葉が広がったきっかけは?
歴史を含め、かなり調査されてます。好き嫌いについても独特の理由であります。

・チャリダー的生き方
私の友人のひとりですが、チャリダー肯定派と思われます。

・ちゃりだー同盟
過去に私の掲示板で論争になって、つくられた普及PRサイトです。

(あわてて作りましたので、無許可で転載・リンクしてますm(_._)m )


 3.いきさつ(掲示板より) 

よそのサイトでチャリ言葉を使われてるぶんには不快感を覚えながらも別の世界の話と思っていました。

しかしネットの掲示板が普及して交流が盛んになるにつれ、摩擦が増えました。
初めのうちは「語源などを説明し、使ってほしくない」とカキコすれば理解してもらえました。ところがちゃりだー同盟の管理者さんが来られたときにはどうしても納得してもらえませんでした。

チャリダーに対して先様が誇りを持ってること、北海道やオートバイのツーリストから尊称として使われていることなどは私たち(友人たちもアレコレ書き込みしてくれました)もわかりました。ただ
「あなたが使って欲しくないと言われて不快になるのと同じように、使われて不快に思う者もいることを知って欲しい」
とこちらのスタンスに理解を求めても
「言葉の差別だ。認めないのは同じ自転車を愛する人間として悲しい。」
などと逆に人の自由を認めないような発言をされたあげく、ちゃりだー同盟キャンペーンを始められました。

その後、母校のサイクリングクラブのOB会における、主将の挨拶で「チャリ」と発言されたことがあったり、某大学のサイクリングクラブの部員であった息子までが「チャリ」と言うため「しゃあないのかなあ?」ってな気分になってました。

しかし、よその掲示板でも同じ論争がいつも起きるし、私も最近うっかり「ママチャリ」とカキコして、イエローカードを貰ったりしました。そんなことも、ちゃりだー同盟さんじゃないけど、初めから公言しておけば、使う人はなくなるだろうし、またこちらの希望のように「チャリ」言葉を使う人も少なくなるだろうという啓蒙的効果を狙ってこのページを作りました。


 4.結論は自己防衛しかありません!

そんな思いで「自転車の愛称について」掲示板を立ち上げたものの、結論は同じ。相容れないことを確認しただけでした。それでも「チャリ」言葉の語源について知らなかったことや、最後はジェネレーションギャップになることも学習できて良かったと思います。

そして「チャリ」言葉は使われた方も嫌いだと言われた方も両方とも傷つきます。人間は千差万別ですから「チャリ」言葉についても程度問題も様々です。ですから「チャリ」言葉が嫌いな方々は、ホームページや掲示板・ブログなどに「チャリ」言葉は嫌いだから使わないでってお断りを載せて貰うのが一番の解決方法です。啓蒙活動のためにも是非そうしてくださるようお願いいたします。


ホームページ