DCC OBランV

  (2006.10.21〜22)      更新 2006.10.26
 
母校サイクリングクラブのOBランが行われた。今回は2004年2月から通算すると、4回目にあたる。

このOBラン、1回目は寒い2月。2回目はスーパーナイトラン、3回目は大雨という、デンジャラスなものであった。今年こそは無難に行きたいものだが・・・








・・
御所に集合(10:00)



 
昨年のOBランでも越えた八丁林道。今年も八丁林道を越えてお宿に到達するコースが設定されていた。

しかし、なんと、その八丁林道で大倒木が発生しているらしい。幹事さんには連絡したものの、コースの変更は無理みたいだった。となると不安はそんな場所に夜着くこと。即ちナイトランだった。

恒例の自己紹介後ラン開始。まずは持越峠へ向かうため加茂川沿いを遡った。
加茂川沿いを遡る(11:15)



道もダンダン狭くなり、雲ヶ畑の集落にかかると、持越峠も近い。

※昔から雲ヶ畑は、御所の上流にあたるため、水を穢さないようにしてきた。そのため死者の埋葬(穢れとされていた)でさえ、雲ヶ畑地内ではなく、峠を越えた真弓方面まで死体を運んで埋葬したそうである。そうやって死体を持って越えたのが「持越峠」というわけである。
雲ヶ畑の集落(11:46)



峠が見える地点まで来ると、ゲゲッである。けっこうな高みに峠の撓みが見て取れる。それでもフリーランをすることもなく、班別走行のまま10分程度で登り切ったから、大したことはなかったのだろう。地図で見ると標高差100mである。

しかし、本当の恐怖はここがまだ序の口であることだ。コースはここから笠峠・栗尾峠を越えて周山で昼飯。さらに深見の旧峠から大規模林道で尾根筋を通って八丁林道の林道峠へ。そこから問題の倒木箇所を突破して佐々里の民宿という段取りである。それなのに初っぱなの峠ではや12時である。

2回目のOBランに参加し、スーパーナイトランで死にかけた?というOB篠原君がぼやく。
「このままやとナイトランになりかねんよ(~_~)。御所10時出発ならともかく、自己紹介やっててスタートが10時半やもんなあ・・・」
持越峠(~Q~) (11:52) 峠 (12:04)



持越峠を下り、国道162号線に合流、そのまま走って笠峠の旧道前まで来る。笠峠は先回のOBランでは雨で登らなかった。昔は何度も登った峠だが、卒業後まもなくトンネル化されて、現在は半廃道化しているらしい。
旧道との分岐(12:55) 旧道へはヘアピンで登る



最終の4班を待つ間、時間が押してるのを気にする2班の我々ふたりで話がまとまった。
「OBは先行して登り、時間を稼ぐ」宣言である。
幹事さんはここで待てとの指示を出していた。フリーランを目論んでいたようだ。
しかし、13時過ぎ、最長老である私の老人特権でフライングを強行する(^^ゞ

旧道はさすがに廃。それでも勾配は緩い。ゲートがアチコチにあるのはご愛敬である。それにしては時間がかかったのは持越峠より標高差があったからである。120mくらいあるようだね。
ゲート(13:06) またゲート(13:09)
笠峠(13:18)



そして、皆が揃い、下り出す。下りはじめのところにゲートがあり、手前に熊か猪のものかわからないが、檻が置いてあった。こちらの方が道は廃になっている。草が半分以上路面を覆い、舗装路なのにダートと間違えるくらい土が路面に被さっている。ほんの30年ほど放置プレイされると旧道はこれほど自然に戻るのものなのか(゚o゚)
下りはじめのゲートと檻(13:30) 道は廃(1340)
最後のゲート(13:41)



最後のゲートも過ぎ、前の道雲月坂伏見坂余野坂へ行く道)を下ると国道に合流する。去年も休憩したポケットパーク前である。

今回は休まないで通過。そのまま栗尾峠へ。栗尾峠は思ったほどきつくなく到着(標高差70m)。とにかく腹が減っている。早く下ろう(~_~)
国道合流点(13:48)



昨年も食購した周山のスーパーダイコウで昼食。去年と同じなので、話はとっとと深尾峠へ飛ぶ。

深尾トンネル手前から深尾峠へ登る。この時点で16時・・・
ところが最終4班はここからスタートするときメンバーの現役生・伊崎がパンク。それを治すのに5分?遅れた・・・峠では先に登って待ってる我々が峠の分岐からダートを登るコースを見て、笠峠どうよう先行した。しかし結果から言うと3班を待たせておくべきだった。というのも右下の写真の方向は目指す八丁林道とは反対側になるのである。しかも工事中でどこへも通じていない。そのことを知っていたのは走ったことのある私ひとりらしかった。

5分遅れで峠に到着した4班に道を教える者は誰もいなかった。彼らは
『もうほかの班の姿はなく地図を確認するが、どうも方向が違うような気がしましたが、地図を間違ってる方向 にあわせて合ってるとみんなで言って、違う道を前の班をおって走って行きました。』
そんなわけで、ボタンは大きく掛け違えられてしまった(~_~)
深見トンネルから旧峠へ(15:51) 深見旧峠、八丁林道へは反対側へ登る(16:08)



先行した3班まではダートの林道登りに苦労しつつ、林道最高点で一息入れて4班を待つ。
「ゼンゼン来ないね」「連絡してみよか?」「あかん、圏外や」
てな調子で、そのうち寒くなってきたので、まず八丁林道の林道峠へ行っておくことにする。
大規模林道の尾根筋(16:35) 色づいた木々



林道峠に到着する間際「パーン!」えらく盛大な破裂音がした。1班のコースリーダー内藤君のバーストだ。修理している間も4班はいっこうに追いついてこない。

日も暮れかかり寒くなってきた。そのうち何とか4班と携帯(auのみ)の連絡がついた。
「道を間違えて、下の道から行くらしい」
断片的な情報からは、分岐を間違えたらしいこと。由良川沿いに回り込んで行くらしいとしか類推できない。とにかく、ここへは来ないわけだ。
内藤君バーストし、峠で修理(17:25) 林道峠(17:25)



そこで1〜3班は八丁林道を下り、宿で4班と合流という方向で行くことになった。
日もとっぷりと暮れた真っ暗な林道を下る。最近のLEDライトは高輝度なので思ったより明るいのだが、照らしてる狭い範囲しか見えないし、明かりの範囲外の落石などは感で避けなければならず、非常に怖い。ここにあの倒木が出たら・・・恐怖は募る。

佐々里の近くまで降りてきて橋を渡っても倒木はなかったので、もう撤去されたのかと安心しかけたところ、
「わっ、何かあります!」
暗闇からヌッと浮き出た倒木たち。倒木地帯は20mも続いていただろうか?現役生の偵察部隊が探索に行く。
「最後に潜らなければならないけれど行けます。自転車は手渡しです」
さすが若い現役生はバイタリティに溢れている。OBは自転車を渡し、自分の体だけ運べば良いv(^^) それでも倒木に乗ればグラグラするし、その間に足を突っ込めば脚を挟まれそうになるので怖い。何とかデンジャラスゾーンを突破し、自分も証拠写真を撮りながら、照明の一員に加わってみると、かなりの人間がサーチライトのように照明係をやってくれている。そんな光芒に照らし出された辺り一帯はテレビに出てくる捜索現場のようだった。
大倒木越え(18:20)



大倒木現場を何とか突破すると宿へはすぐで18時30分くらいに到着した。
しかし、風呂へ入り、待てど暮らせど、最終4班は到着しない。20時に夕飯の席に着いてもまだ辿り着かない。何かあれば連絡来るだろうとは思うものの、顔を見なくては安心できないし、ましてや飯など食えやしない。
とにかく情報からは由良川を遡ってくる以外は考えられないので、宿の車を借りて探しに行ってみるかという話になった頃、ようやく4班が辿り着いた。

分岐から進んだ深見の林道付近を迷走していたらしく、倒木情報も伝わっていたので、最後は由良川 沿いに走っていく道を選択したそうで、その判断は正しかったと思う。

敗因はパンクと分岐に前の班を残しておかなかったこと
またナイトランになるのはハードなコースにあったような気がした。OBランやからもう少し余裕のあるコースにした方が良いと思う。
疲れ切った4班の顔(20:33)



いろいろあったが、一緒に走り、一緒に苦労し、心配したのも、終わってみれば笑い話である。遅くから始まった夕食は23時まで続いた。お宿には大変迷惑をかけてしまった・・・

それでもいつも思うけれど、OBランはOB会に較べて、色んな階層や現役生とも分け隔てなくお話ができる。こんな良い機会は滅多にないのだ。
遅い夕食(21:09)


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