臼坂峠(うっさかとうげ) 715m (2007.11.4) 地図
岐阜県飛騨市宮川町森安と飛騨市河合町角川の間にある越中西街道の峠である。 旧宮川村役場のあった宮川町林・坂上(さかかみ)集落に車をデポし、対岸の森安へ渡る。 |
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国道360号線より臼坂峠の鞍部を望む |
森安の集落を通り、川沿いに少し進む。集落のはずれから森安臼坂林道が山に上がっていく。対岸の林・坂上集落がよく見える。
森安の集落 | 川沿いに少し進む |
集落のはずれから森安臼坂林道が山に上がっていく | 林・坂上の集落が見える |
道は1車線、送電線を2度潜ると、森安万波林道との分岐が現れる。地図から推測すると、この森安万波林道を横切るように旧道が峠に向かっているはずである。こちらの林道はダートで、途中でまた送電線を潜る。
金清神社手前から登った | 森安万波林道との分岐 |
森安万波林道へ入る | また送電線を潜る |
峠直下と思われるところで道を探してみた。旺盛な植生は全てを覆い隠し、どこが峠道か全くわからなくなっていた。また送電線の巡視路と思われる山道はあったが、送電線は峠から離れたところを通っているので登ってもムダであろう。
昭和59年刊行の「歴史の道調査報告書第三集・越中西街道」の記述では
『森安へとおりる道は幅三尺位でかなり急な道である。坂下家の裏までは旧道そのままであるが・・・林道は旧道を広めたというから街道はほぼ林道の道筋と考えてよい。道からは林地区が一望でき・・・』
ということで坂下家は森安ではわからなかったが、今まで来た道は間違ってなかったようだ。
峠直下 | 巡視路? |
仕方ないので、森安臼坂林道へ戻り、臼坂方面へ行く。林道の最高点(旧町村境、683m)まで来ると、森安臼坂林道完成記念碑があった。なんと石碑の筆はなんと当時(1977〜1989年在任)の上松陽介知事であった。
林道最高点 | 林道洞数河線 |
そのまま山を回り込み、道が直角に曲がる地点を探索。この辺りに臼坂の集落があったと思われる。草むらのなかに一筋のみちがあった。電線が一本上がっていっている。これは有望かも?と写真を撮っていると、熟年のおばさま2名が軽トラで通りかかった。道を聞いてみると、場所的には合っているらしい。しかし峠道は廃道になって行けないそうである。それからこのおばさま達のおかげで「うすざか」と思っていたのが「うっさか」と読むことがわかった。
臼坂の廃集落付近 |
この道の先にある観音堂へは行けるそうなので登ってみた。けっこう立派なお堂で、脇には天然記念物臼坂観音堂社叢(しゃそう)の標柱があった。
臼坂観音堂と社叢の標柱 |
このお堂の裏の木に赤のテープが巻き付けてあった。ひょっとしてと思い、そのテープを辿ってみた。しかし峠とは90度ずれた方向へ登るし、街道らしき痕跡も一向に現れない。どうも違うようだ。方向的には標柱の方向だが、そちらには取り付く島もなかった。
赤のテープを辿ってみたが、どうも違う | 結局あきらめて戻った |
結局ここであきらめて、車をデポした林・坂上へ戻った。