殿戸峠(とのど、別所峠) 690m (710m) (2004.7.17) 地図
上田市別所温泉と青木村殿戸を結ぶ峠で、別所温泉の中心・北向き観音や安楽寺付近から山越えをするため、塩田と国道143号線を結ぶ峠の中では一番標高が高い。
地図では殿戸峠となっているが、中部北陸自然歩道の道標では別所峠と表示され、峠の位置が違うし、高さも違っている(--;) ではその実態を少しずつ明らかにしてみよう。
舞田峠から下りてきて、保福寺道の浦野宿へ行った。浦野の手前にはレトロな学校があった。旧上田市立西塩田小学校である。もとは浦野小学校であったが、別所小学校と合併した後、廃校になったそうだ。西塩田小学校(浦野小学校 9:55)
しかし、何か懐かしい感じがする。それもその筈、ここは「学校の怪談4」のロケ地になったそうで、どこかで見た風景だなと思ったのも当然だった。
浦野宿は枡形や高札場が残る保福寺道の宿場町である。谷底平野の山裾をトレースしながら街道は進む。
映画チックな風景(9:58) 浦野宿(高札場前 10:01)
保福寺道は古代の道・東山道とオーバーラップする部分が多い。浦野宿の西には東山道・浦野駅跡(うらののうまやあと)と推定された場所があり、四阿などが建てられている。
浦野宿(皇太神宮前 10:07) 浦野駅跡の四阿(10:20)
東山道・浦野駅跡から国道143号線を越えて、殿戸の集落へ向かう。浦野川の橋を渡ったところに殿戸神門道との分岐がある。殿戸神門道とは東山道の枝道で、殿戸峠を経て別所温泉へ通ずる道であった。殿戸の生活道でもあり、復元工事をしたという記念碑が建っていた。
![]() |
![]() |
![]() |
| 国道143号線・殿戸バス停を左折(10:26) | 殿戸神門道への分岐(10:33) | 殿戸神門道改良記念碑 |
日吉神社の前を通り、殿戸の集落内を登っていく。殿戸は白壁の家や時代劇に出てきそうな門構えの家など、風格のある家が多く、道の格がかなり高いような気がした。
県宝日吉神社(10:38) 殿戸の集落(10:46)
集落のはずれから山道に入る。人ひとりしか通れないシングルトラックを覚悟していたが、無理すれば軽自動車なら通れそうなダブルトラックの道であった。
登り口(10:49) 殿戸集落(10:51)
道はぬかるんではいるが、倒木・落石はなく、よく手入れされている。15分ほどで殿戸峠の切り通しに着いた。
分岐(10:53) 殿戸峠(11:05)
峠には標柱もないが、斜めの切り通しになっていることからも、ここが殿戸峠に間違いはない。しかし道は山腹をトラバースしながらさらに登っていく。ここは峠ではないのか?
殿戸峠(11:05) 山腹をトラバースしていく(11:15)
道なりに辿っていくこと10分ほど、中部北陸自然歩道の標柱がある別所峠に到着した。峠道としてはここまでが登りで、ここからは下り道になる。
峠は山稜を越えるものという意味では殿戸峠の位置が正しい。しかし最高点は別所峠にある。そういえば富山の唐木峠と朴峠の関係も人喰谷をトラバースして各々の峠に辿り着くので、ここと同じような位置関係である。でもあちらは人喰い谷へ少しでも下っている。ここは殆ど下っていないので峠2つゲットとさせてもらおうと思ったがやめとこう。
別所峠(11:17) 別所峠(11:17)
別所側の下りは意外に急勾配である。それに純然たる山道は上の方だけで、中腹からは車道といっても良いような良好な道になる。下方には安楽寺の国宝三重の塔もあるから、整備状況が良いのだろうか?山本宣治・タカクラ・テル記念碑の所で麓に着く。
別所側の下り(11:23) 山本宣治・タカクラ・テル記念碑(11:30)
ちょうど安楽寺の入り口付近に出てくる。北向き観音も近く、別所の中心に下りてこられる。入り口の道標には「右別所神社及常在寺ニ至ル、左安楽寺及青木村方面ニ通ス」とある。
安楽寺入り口付近(11:32) 安楽寺入り口付近(11:34)