杉ヶ峠(すんがとう)  438m (2008.11.1) 地図 

島根県津和野町須川−津和野町日原(にちはら)
島根県津和野町須川と日原との間にある石見中通り往還・県道312号・須川谷日原線にある峠である。出典は「島根県歴史街道地図」樹林舎と「定本・島根県の歴史街道」池橋達雄監修からである。

石見中通り往還(いわみなかどおりおうかん)
太田−才ノ峠−大森(岩見銀山)−大代−三原−谷住郷−船坂峠−追原−久佐−上来原−長安本郷−津茂−波田−須川−日原−津和野


須川の集落と日原の町との間には倉谷川が深い谷を刻んでいるため、県道は杉ヶ峠・桐長峠・一の峠という緩やかな峠でデンジャラスゾーンを回避している。

門松峠は以前行ったからわかっている。日原に降りていく桐長峠も行っている。この杉ヶ峠はふたつの峠の間にあるようだ。
須川付近



「定本・島根県の歴史街道」によると、杉ヶ峠には文久2年(1862年)、「御趣段場(ごしゅだんば)」と呼んだ抜け荷取り締まりのための番所が設けられていたという。「島根県歴史街道地図」を参照に動いてみると、2005年に写した写真の先が峠のように思える。

3年後に来てみると、道の2車線化が進んでいた(^^;) そして2008年の写真を子細に見ると、左側から小道が合流している。この小道の合流地点の先が「島根県歴史街道地図」に杉ヶ峠となっている場所にほかならない。

峠には日原町営バスの日浦口バス停があった。町村合併で津和野町になってしまったが、かつては日原町だったのだ。

2005年の写真 2車線化が進んでいた(^^;)
ここが杉ヶ峠であろう 日原町営バス、日浦口バス停



峠には抜け荷取り締まりの番所と見まがうような大ぶりな建物があった。隣にビニールハウスなどがあるので農家なのだろう。

番所と見まがうような建物 農家なのだろう



ということで、その小ピーク(峠)を過ぎると、少し下ってまた登りになるのが見える。桐長峠への登りである。
峠を過ぎると、少し下ってまた登る


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