関谷峠  1332m (2003.8.30) 地図 

長野県開田村(かいだ)藤沢−開田村関谷
開田村藤沢と関谷を結ぶ峠で、飛騨街道(木曽街道)の旧道峠である。飛騨街道の旧道は、地蔵峠から西野峠を経て、ここ関谷峠を越え、長峰峠というルートになっている。

西野峠から下りてきた西野の二本木から藤沢へと進む。途中『関谷峠を経て関谷へ』の道標があった。その先に『私有地につき山菜・木・石の採取を禁ず』の看板もあったので農作業?をしていたご婦人方に尋ねると
「峠は通行できません。」
うーん、つれないお返事。それでは納得しかねるので藤沢の集落まで行って、屋根を修理中の父子に道を聞いてみた。
「峠はこれこれの方向や。うん、道はそれで合ってる」
行けないとは一言も言われない。安心して私有地に突入した。
「関谷峠を経て関谷へ」の道標


小さな橋のところに「林道関谷坂線」の看板がある。ここは林道なのか!橋の向こうで農作業のおばあちゃんがトラクターに乗ってる。私が写真を撮り終え、橋を渡るのを待っているようだ。おくゆかしい(^^;)。嬉しくて先に渡ってきて貰った。

この先、林道は登りにかかる。作業小屋を過ぎた辺りで道が草茫々で進めなくなった。右に目を向けると、沢に沿った山道があった。
「林道関谷坂線」の看板


木に赤いビニールテープが巻き付けてある。これで間違いなかろう。山道はダブルトラックで傾斜は緩い。草もほどほどの付き方なので、押しで十分対応できる。
山道 


沢に沿ってストレートラインだった道が山を巻き出す。小規模な階段を登り、折り返すと峠は間近である。
小規模な階段 


峠は自然のカーブを描いて撓んでいた。とても峠らしいシルエットである。峠では馬頭観音3体が私を迎えてくれた。嬉しいことに『関谷峠』の看板もある。

眺望は全く効かないが、こんないい雰囲気だもの、仕方ないよね。
峠の撓み(たわみ)


関谷峠
馬頭観音さん 峠風景(藤沢側に向いて)


しばらく休憩した後下り出す。登ってきたとき藤沢側が峠の表のような感覚がしたため、関谷への下りは注意してみた。確かに途中までは尾根を下りてくる。でも沢が合流している地点へジグザグに下りてからは谷道になってしまった。これでは関谷側を裏とは言いにくい。

峠の名前にしても、関谷峠とは藤沢の人間が関谷へ行く峠として命名したわけで、関谷の人間から見れば藤沢峠と呼んでもおかしくないのである。

開田高原で他にも探すと折橋峠は開田村の小野原側からの命名だ。ところが折橋峠の古道である大屋峠は木曽福島側からの呼び方となっており、結局どちらの集落が開発したか、どちらの集落の力や思い入れが強かったかで名前が決まったのではないかと考えられる。(どちらとも決められなかったのが地蔵峠?)
尾根部分


麓まで下りてくると、国道の横を進むかのような道があった。おそらく長峰峠への旧道であろう。

関谷の集落は藤沢、西野地区に較べると、格段に小さい。当然経済力もないだろう。そのあたりがキーポイントだと思う。
長峰峠方向