九木峠(くきとうげ) 522m 、八鬼山峠(やきやまとうげ、三木峠) 627m (2002.11.22) 地図
三重県尾鷲市向井−尾鷲市三木里
・ 熊野古道、八鬼山越えは「西国第一の難所」といわれ、険しい山路に狼や追い剥ぎが出没して旅人に恐れられた。八鬼山道の大部分は石畳であるが「登り五十丁、下り三十八丁」といわれた距離や起点は定かではない。
尾鷲市市街を縦貫し、いよいよ熊野古道の最難関に挑む。矢の川大橋(やのこ)を渡り、巨大タンク群の廻りを走ると写真の分岐点が現れる。八鬼山越え入り口
巨大タンク群に沿って道は高度を上げる。ほどなく尾鷲市内を見下ろすところに登り口が現れる。駐車場とトイレもあって親切なことだ。
馬越峠の鞍部も見える 登り口 (10:00)
・ しばらく登ったあたりが八鬼山越えの石畳道の中でも施行当時の面影をよく残している所といわれている。踏むと小さな音がする「ゴットン石」なる巨石があったりして、ナカナカ面白い。
籠立場(かごたてば)は紀州藩主や巡検使が乗っている駕籠を止めて休憩した場所だという。樹齢300年の檜や道程の距離を表すために1町ごとに立てた町石(ちょうせき)の碑があった。八鬼山越えでは尾鷲側50町のうち33が残存し、すべて地蔵尊であるという。
尾鷲の町が見えてくる頃、最大の難所「七曲がり」にさしかかる。上り280mにわたって石畳を敷き詰めたつづら折りの急坂だ。
ここを登ると平坦な土道になる。平坦道は疲れをいやしてくれる。八鬼山越えでは坂道−平坦道−坂道−平坦道と交互に道づくりがなされたようで先人の苦心と工夫の跡がうかがわれるのだそうだ。
しかし自転車付きの私にはどこが平坦なの?と思うようなところばかりでまさに心臓破りの坂だった。
七曲がり (10:55)
桜茶屋一里塚ではさすがに限界を感じ、昼食休憩をとった(11:35)。町石の地蔵尊がある「蓮華石」「烏帽子石」を過ぎると九木峠が近くなってくる。
「蓮華石」「烏帽子石」付近
・ 何とか九木峠に到着。九鬼の海岸線がくっきり見えた(^^ゞ
ここは三木里へ行く道と九鬼へ下りる道とが分れていて「右みきさとみち 左くきみち」「大正15年九鬼村役場」と彫った道標が立っている。九木峠 (12:13)
九鬼村とは熊野水軍としてその名も高い九鬼水軍発祥の地、尾鷲市九鬼町のことだ。
道標どおり左へ道をとれば国道のトンネル脇へ出て九鬼の海岸線に下りられる。・ 九鬼の海岸線