禅定寺峠 218m(2001.11.24) コレクションNo.830 地図
宇治田原町と宇治川の鹿跳橋(ししとびばし)を結ぶ峠である。
峠の麓に曹洞宗のお寺、禅定寺があることから名前が付いた。峠にお寺の名前が付いている所というと保福寺峠や宝慶寺峠、大寧寺峠、雲照寺峠などがあるが、不思議と禅寺それも曹洞宗が多い。曹洞宗といえば永平寺。それほど信者がアクティブということなのだろう。
しかし、この峠道がそれ以上に重要なのは奈良時代以前の官道東山道がここを通っていたらしいことである。
飛鳥浄見原宮や平城京から奈良坂を越えた東山道はこの峠を越えて近江へ入ったという(木下良・武部健一著「古代の道」より)。
車道である新峠の方に行ったが、峠の横に猿丸神社があった。猿丸神社のあたりには「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき」の歌を詠んだ猿丸太夫が住んでいたという。
東山道ではないかという旧道山道は方向的に?マークが付くため探索しなかった。