矢鱈坂  164m (2007.11.15) 地図

和歌山県串本町里川(さとがわ)−串本町和深(わぶか)
和歌山県串本町里川と和深の間にある県道39号・串本古座川線の峠である。

古座川の一枚岩(六郎峠参照)を見た後、古座川町大川から国道371号線を離れて三尾川(みとがわ)の谷へ入る。
三尾川橋を渡って県道39号線に入る



三尾川の谷の途中で古座川町から串本町里川に入る。三尾川も比曽原川と里川の谷に分かれる。
三尾川の町中


大して登らないうちに峠というかトンネルに着いた。トンネルだけ2車線の豪華なもので、トンネル上の鞍部が思いのほか低かった。このトンネル、新里川トンネルという。新というからには旧があるようだ。トンネル手前には分岐もあったが、登っていくルートが見つからなかった。

トンネルを潜ると、まごうことなき旧道があった。こちらを行けば旧トンネルには行けそうである。しかし、興が乗らなかったので探索しなかった。事前のネット検索でも峠は新旧トンネルというのがわかっていたせいだからだろうか(ー_ー)

峠のトンネル 旧道分岐



このトンネル付近から海が見えた。山間から見える程度だが、ホッとした気分になる。海側の和深方面は里川側と違って道のくねくね度が高い。したがって下っていっても面白かった。

峠が新旧トンネルというのに失望していたわけだが、矢鱈坂という名前はなんだろう?鱈は当て字に間違いない。名詞の意味としては「やたら」がキーワードだろう。「やたら」とは辞典によると、むやみに速く奏する意の「やたら拍子」から来たもので物事に根拠や秩序の無い様子。むやみ。とのことで、「矢鱈」はやはり借字だそうだ。

となると、何が無秩序なのか?おそらく道や地形の様子であろう。雨の多い地域ゆえにメチャクチャえぐい坂とでもいう意味なのだろう。

海が見える


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