大道峠(おおどう) 450m (2003.10.10) 地図
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羽賀一蔵著『越後・佐渡の峠を歩く』によると、山古志村種苧原から広神村滝之又虫亀集落へ至ると書いてある。5万図で見ても山の尾根を結ぶような道筋でおよそ峠道の形態としては「?」である。現在は和田川沿いの国道352号線を下り基調で行けば良いのだが、渓谷沿いの道は昔は危ないし、常に崩壊の危険性があって不安定だったのだろう。 本に書かれているように種苧原の集落から登る。NHKの連ドラ『こころ』で出てきたような闘牛場の横を通って登っていく。
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種苧原の闘牛場 |
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だんだん向いの風口峠や棚田が見えてくる。70m登れば良かったのに280mも登り返させられた証拠を突きつけられたようで、気分が悪い。おまけに小さな分岐点に来た辺りで、急に腹具合も悪くなったので、山中であるのを良いことに、久しぶりのブリブリ左右衛門に及んだ。 そのまま車道を辿って行くと、2〜3体の石仏が鎮座する地点があった。風口峠はまだ見えていた。5万図でいくとそろそろ峠にならないといけないのでここが峠か?と思ったが、『越後・佐渡の峠を歩く』によるとそうではないらしい。5万図よりもマピオンの方が正確だ(--メ) |
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石仏のある地点 |
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この先少し行くと、変な切り通しと「山みち ゆき止まり」の表示があった。峠ならこの辺りだろうと類推してスタート地点に戻ったが、『越後・佐渡の峠を歩く』によると、途中の広場から4本も道が出ている所があったのだそうだ。そんな広場は覚えがない。でも『広い砂利混じりの赤土道』などという記述からすると、それらしい山道があったような気がする。 本の著者、羽賀さんはこの峠で三脚と老眼鏡を無くしたそうだ。 『山の神は女だから、ふんどしをはずして捜せば、山の神が喜んで、失せ物を出してくれる』という言い伝えがあるため、山中であるのを良いことにやってみたが出てこなかった。『私の物がお粗末すぎて、山の神からも見向きもされなかったのかと思うと無念である』 と結んであった。 私も突然腹具合が悪くなってキジ打ちさせられたのは「お前も逸物を見せろ」という山の神の謎なのだろうか?でも私の物もお粗末で、峠へ行かせてくれなかったのか?などと邪推してみた。 (後日談あり、2003年10月10日の「ぼやき日誌」参照) |
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偽りの峠 |