薬王坂(やこうざか) 380m (2008.11.29) 地図
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京都市左京区鞍馬本町と静市静原町を結ぶ峠である。 峠にある看板によると 「昔、伝教大師が鞍馬で薬王如来の像を造り、比叡山に帰ろうとしてこの坂を越えた時、薬王がその姿を現したことからその名がつけられた」 そうである。 ということで鞍馬寺からアクセスした。 |
鞍馬寺(8:45) |
鞍馬寺の石段前から少し行くと、写真のような入り口がある。電柱に東海自然歩道の標柱があるのでわかる。そこを東へ入っていく。鞍馬川を鉄板張りの橋で渡ると、東海自然歩道の看板が立っている。鞍馬から峠まで0.6km、峠から静原まで1.4kmとの表示である。鞍馬側との標高差が141m、静原が162mであるから鞍馬側が23.5%、静原側が11.6%と鞍馬側の方が距離が短いが勾配は倍以上ある。
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電柱に東海自然歩道の標柱(8:46) | 東へ入っていく |
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鞍馬川を渡る(8:48) | 東海自然歩道の看板(8:45) |
正面の八幡宮を直角に曲がり、さらに地蔵堂で再度曲がる。八幡宮の上に行くと道は橋からの延長上に戻るから、わざとクランク状にしてあるのだ。中・近世の枡形というか防衛上の問題であろうか?
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八幡宮を直角に曲がり、さらに地蔵堂で曲がる(8:58) | |
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山道に入る。落ち葉散り敷きの道で、険しいだけに木組みや石組みの階段が作ってある。さすが東海自然歩道。よく整備してある。
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木組みの階段(9:00) | 石組みの階段(9:06) |
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峠近くまで来ると、冬の日差しが木漏れ日となって山道を照らす。そんな光は神様なんて信じない者にも敬虔な感動を与える。
峠手前にある京都一周トレイルの案内標柱に竜王岳への分岐と記してある。
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木漏れ日(9:18) | 峠手前(9:22) |
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京都一周トレイルの案内標柱(9:22) |
そして峠。先ほどの木漏れ日どころか光のシャワーである。惜しみなく降り注ぐ様は、まさに神々しいの一言である。ブロッケン現象が起きれば、薬王の出現だってあったかもしれない。
峠は先の京都一周トレイルにも書いてあるように天ヶ岳への登山口になっている。
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神々しい(9:24) | |
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薬王坂案内板(9:24) |
峠から下る。鞍馬側に較べ勾配がゆるやかな静原側には石段などない。純粋な山道ばかりである。
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坂の途中(9:29) | 京都バスの京都ヴィラ前(9:32) |
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(9:35) |
静原側の中腹に弥陀二尊板碑(みだにそんいたひ)があった。大木の根本に斜めになって佇んでいる。南北朝後期からあるのだそうだ。石仏が阿弥陀仏ということは浄土真宗のご本尊。浄土真宗は鎌倉時代に始まったので時代的にも合う。
板碑の少し下にバンガロー風の建物があった。南北朝と洋風の建物のコントラストが可笑しかった。
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弥陀二尊板碑(9:38) | |
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( | バンガロー風の建物(9:39) |
さらに下ると、いよいよ山道から離れる。このあたりからは乗れるようになる。もちろん上の方でもガシガシ乗る人は乗れない環境ではない。さらに車道に出ると、えらい劇坂が待ちかまえている。
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山道の最後(9:44) | 車道に出る(9:46) |
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劇坂(9:48) |
劇坂は麓まで続いた。この写真だって決死の覚悟で劇坂の途中で止まって撮ったものである(--;)
もう静原の里である。
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劇坂の途中(9:50) | 静原(9:50) |
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麓(9:52) |
最後に薬王坂の動画を上げておく。