焼岳アタック
(38年ぶりのリベンジ)
(2007.9.15) 更新 2007.9.17 地図岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾(旧上宝村中尾)に母校の高校の林間学舎(通称・山の家)がある。我々が入学する前年にできたばかりの施設で、夏休み中、在校生は一度はお世話になったものだ。
林間学舎では飯ごう炊飯・キャンプファイヤーや焼岳登山などが主な行事であった。なかでも焼岳は活発に噴火していたので当時は山頂まで行けなかった。それが楽しい思い出とともにやり残した事であった。
高校の同期同窓生による「山の会」では過去にアタックしている。私も行きたい行きたいと思っていたので、今回やっとリベンジできることとなった(^_^) ※称号は勝手に付けさせて貰いました m(_._)m
CAST
不屈の隊長、今村君 頼れるリーダー、今尾君 ヤマドンナ、玉田さん ヤマのベテラン、山賀さん 私ことナワ〜ルド@峠おやじ
・ 改めて当時の写真を見ると、山頂までは行かなかったものの、そこそこの高さまでは登っているようだ。
朝鮮半島に向かった台風の影響でクルクル変わる天気予報に一喜一憂しながら、アタック当日を迎えた。岐阜市では雨っぽいが、現地では良くなるとの予報を信じて東海北陸自動車道を走る。周りはガスっぽく心配の種は尽きない。
それでも高山・平湯付近では天気も良くなり、期待に胸が高鳴った。林間学舎前を通りすぎ、登山口まで向かう。空は青く、錫杖岳(しゃくじょうだけ)、笠ヶ岳もきれいに見える。登山口(1200m地点、8:13)、錫杖岳・笠ヶ岳が見える
ルートおよび周辺地図 |
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プロフィールマップ |
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中尾から見たルート・カシバード図 |
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登り口の看板に「登り4.5時間、下り3時間」とある。それを見て登山開始前の武者震いというかアドレナリンが出まくる。また、この朽ちかけた看板や使われなくなった公衆電話は長い歳月、行き交う登山者を見つめて来たのかと思うと時代の移り変わりを感じさせる(^^;)
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登り口で記念撮影(1200m、8:19) | |
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焼岳登山口(山道入り口、1233m、8:27) | 谷川渡河地点(1238m、8:28) |
登っていくと、白水の滝展望台がある。高校時代太っていた隊長はこの辺りでギブアップしたとか???滝は落差45m。遠目に見ても「はくすい」といえばお酒のようで、いかにも美味しそうに聞こえる。まさか「しらみず」ではなかろう。
道もかなり急になり、ドンドン登る。鍋助横手の看板を見ると、峠まで50分と書いてある。そんなに近いかなあ?ここまでで400m程度登っているし、休憩・休憩。
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白水の滝展望台(1420m、8:58) | 白水の滝 |
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道も急になる | 鍋助横手の看板(1650m付近、9:22) |
そんな登りの辛さを吹き飛ばしてくれるのがヒカリゴケや笠ヶ岳の展望だ。
しばらく登ると、山中に異なモノ発見。焼岳雨量観測所だ。遠目に見ると「天空の城ラピュタ」の1シーンみたいだぞ!
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ヒカリゴケ(1800m付近、10:02)。 | 笠ヶ岳 |
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焼岳雨量観測所(1900m付近、10:13) |
そこから少し登ると秀綱神社があった。ご神体は磐のようだな。その磐の上に木々が生えて荘厳な雰囲気である。それにしても「秀綱」って一体?なになに、戦国時代に峠越えして?戦国時代なら佐々成政(さっさなりまさ)の針ノ木峠越えは知っていたけど、飛騨にも同じようなことをした武将がいたのだねえ。しかし当時の武将でも戦いといえば峠は切り離すことができなかったわけだから、格別珍しいことではなかったのだろう。信玄棒道とか兵越峠(ひょーごえ)とか・・・
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秀綱神社(1920m付近、10:14) | |
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また少し登ると分岐点があった。右へ行けば中尾峠を経由して焼岳。左へ行くと新中尾峠にある焼岳小屋に通じる。我々はトイレ休憩がてら焼岳小屋に向かった。
焼岳小屋は上高地から登ってくると到達する新中尾峠にあり、ここを峠コレクション風に紹介すると「岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾と長野県松本市安曇の上高地との間にある峠である」となる。自転車を持ってくれば、次の中尾峠と合わせて2個ゲットだが、私もそこまで粋人ではない(^^ゞ
ただ私と今尾君以外はみなストックを持って歩いていた。私はストックなんか持つと危ないと思って持ってなかったのだが、道々考えてみると、山サイなどで自転車はストック代わりになっている。その証拠に山サイで筋肉痛にはあまりならないのに、登山の後は太股がパンパンになったり膝が笑ってしまう。今回も今尾君は当日から、私は翌日から筋肉痛に悩まされているからストックの有用性が立証されたといえよう。
結論:山でストックは有益だ。自転車は山ではストック代わりになるが、お邪魔虫でもある(^^ゞ
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焼岳小屋への分岐点(1960m地点、10:25) | 焼岳小屋近くの西穂山荘への道標(2030m付近、10:40) |
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焼岳小屋(10:40) | |
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焼岳は見えない | 廃ソサエティな看板 |
トイレ休憩後、焼岳展望台へ登る。熊笹をかき分けて登る。足元が見えない所もあるが、勘で進む。ちょうど展望台に着いた頃から焼岳の山頂のガスが晴れた。溶岩搭も露わに凄い迫力だ。後ろを振り返ると穂高連峰が見えた。
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焼岳展望台へ(10:59) | |
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焼岳展望台より焼岳(2120m、11:00) | 穂高方面の写真 |
上高地方面はホテルの屋根が手に取るようだ。奥穂は雲の中だが、西穂の小屋や新穂高ロープウェイも見える。笠ヶ岳も雲の中であるが、麓までクッキリ見えて気持ちいい。
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上高地方面 | カシミール鳥瞰図(カシバード) |
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穂高方面の写真 | カシミール鳥瞰図(カシバード) |
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笠ヶ岳方面 | カシミール鳥瞰図(カシバード) |
焼岳展望台から下りて中尾峠へ。ここで先ほどの分岐点から直登してきた道と合流する。
ここは焼岳直下。高校のとき写真を撮ったのはもう少し上に上がった所だろうか?また、焼岳小屋には寄った憶えがないから焼岳展望台はパスしたのかなあ?でもそうなら女性を含めてトイレはどうしたんだろう?
何はともあれ、いよいよ、焼岳アタックだ!!
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中尾峠(2095m、11:25) | 高校の頃、写真を撮ったのはどの辺りかなあ? |
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高校当時の写真 | 引率の先生方 |
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峠で分岐点から来た道と合流 | いよいよ焼岳アタックだ! |