湧井峠(わくいとうげ) 650m(2001.9.19)コレクションNo.754 地図

長野県飯山市大川−飯山市湧井
飯山盆地と越後間の低鞍部にある峠である。現在大川トンネルで越えている国道292号線の旧道峠にあたる。近くの富倉峠より31m低く、明治末期の工事で自動車も通れるようになったが、豪雪期には距離の短い富倉峠が利用されていたという。

湧井側はトンネルから下っていった所にある民家?の横から旧道に入る。
勾配もカーブも急ではなく道も案外しっかりしている。ほんの10分程度で峠にたどり着いた。峠はストレートラインで中央に草が付いている。切り通しの両側に石垣が見られる以外は峠であることを示すものは何もない。霧は晴れず、雨が降らないことがありがたいくらいの天候である。
大川側に下るとこれまたトンネルの下にある何の変哲もない場所にポコッと出る。トンネルは大型ダンプのすれ違いがしにくく、昭和40年代に作っただけのことはあって鉱山の坑道のような風情があって妙に懐かしかった。