富倉峠(とみくらとうげ) 681m(2001.9.19) コレクションNo.755 地図

長野県飯山市富倉関屋−飯山市上新田
飯山盆地と越後の間を結ぶ最短路かつ低鞍部にある峠である。場所は湧井峠の隣であるが、ストレートに登ってストレートに下る分、富倉峠の方が距離が短く、大正・昭和初期まで豪雪期などはこちらの方が利用されていたという。

関屋のおがくず加工場をかすめて谷へ入っていく。車道を正直に走ると北峠の集落へ行ってしまうので写真の場所から「入山禁止」の立て札のある峠道へ入る。
しばらく膝丈の草の中を登る。雨模様の霧の中、いくらも行かないうちに足元はベタベタになってしまう。もちろんゴアのオーバーソックスで武装してはいるが不快には違いない。

林が道を覆うようになると草丈も低く、ふかふかのダートになって所々乗っていけるようになる。
中腹に「富倉峠道」の標識がある。頂上にその手の標識が皆無であるためここは是非とも押さえておこう。
道幅はダブルトラックくらいで幹線道路としての貫禄もあるがスイッチバックが多く、歩行の旅人を想定した造りである。峠には茶屋跡らしきスペースと富倉の庄屋が中心となって積んだ石垣が半分ほど残っている。

飯山盆地側はこの悪天候では下る気がせず、富倉側に戻って湧井峠経由で飯山盆地へ戻った。
       峠の石垣と茶屋跡