宇野峠(うのとうげ 210m (2015.5.21) 地図 2.5万図

奈良県五條市三在町(さんざいちょう)ー西阿田町(にしあだちょう)

奈良県五條市三在町と西阿田町の間にある国道370号線の峠。ネーミングは三在町側の麓にある宇野町に由来する。

この峠は2000峠セレモニーなど何かと通る機会があった。純然たる峠だが名前が付いているとは知らなかったため、こんなに遅いタイミングでのゲットになった。ウィキによると、

『吉野川(紀の川)は、阿太橋(原町−南阿田)付近から0栄山寺橋(小島町−野原町)付近までは大きく蛇行し、両岸は切り立った岩に囲まれており街道として川沿いを通るには不適であった。そのため、吉野川北岸を並行して通る、紀州藩の参勤交代道でもあった伊勢街道(和歌山街道)は、この難所を避けて宇野峠を越えることになる。

西側にある宇野・三在付近は、奈良盆地からやってくる中街道(重阪峠、へいさかとうげ)、下街道(風の森峠、現国道24号)や金剛山地を越えて河内国とを結ぶ久留野峠からの道とも接続する交通の要所で、明治までは旅館や一膳飯屋、人力車張場などがあり賑わったという。

なお、伊勢街道(和歌山街道)が宇野峠を越える間の吉野川沿いにも道があり、こちらは栄山寺街道と呼ばれた。』

ということで、主たる街道の峠だったようだ。

西阿田町側の麓付近、国道の看板



西阿田町側から登る。センターラインのある国道の割に傾斜が急である。だから、ここは単なる新道と思っていたのだ。

山田口バス停 傾斜が急になる
   
   



峠は10m以上掘り下げた切通しになっている。市町村境ではないので標識はない。

峠(三在町側)
   
 峠(西阿田町側)  



麓まで下りると、国道24号線と合流する。左(南)へ行くと峠名の由来となった宇野町へと続く。

国道24号線と合流する



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