山形県南陽市赤湯（ながばしり）−南陽市新田

		山形県南陽市赤湯と南陽市新田の間にある国道１３号線の旧道、羽州街道の峠である。もっと大まかに言うと米沢の間にある峠である。 南陽市赤湯の町中から峠に向かう旧国道から、この辺りに多くあるビニールハウス群が見られた。
山にビニールハウス群

国道１３号線と合流する。歩道部分は旧国道と思われる。そして間もなく問題のトンネルが見えてくる。奥羽本線（山形新幹線）のガード下トンネルである。パッと見はコンクリートだが、中味は煉瓦造り。「鳥上坂隧道」が正式名称らしい。形状から察するに旧国道の上に築堤して造った線路のようだ。

国道１３号線と合流		左側にトンネルあり
鳥上坂隧道

隧道を抜けると少しカーブしながら旧道は登っていく。意外に急坂で７％勾配とのこと。旧街道時代は曲折していたらしいが、明治初めに県令の命令で馬車が通れるストレートな形状に工事したのだそうだ。そんな道の中腹にラブホがあった。入り口が目立たないようカーブの内側に造ってある。それでなくても旧道で目立たないのに奥ゆかしい？ことである(^^;)

真っ直ぐ登る最後のところで峠の集落へ行く道が分かれていた。

		中腹のラブホ

坂の最後は切り通しというか崖が両側にあった。そんな崖には昭和初期の改修を記念したレリーフが設置されている。「國道五號線　鳥上坂　昭和十年七月竣工」となっている。「國道五號線」とは国道13号線の当時の名称だそうだ。

峠手前
鳥上坂のレリーフ

坂の天辺もビニールハウスが多かった。峠というより農村の一部といった感じである。

峠

横を見ると、鉄道の掘り割りが見える。旧道より３０ｍ以上低いだろう。さらに進むと農道「ハイジアフルーツライン」に合流し、さらに現国道と合流する。登り初めに鉄道の下を潜ったものが最後は鉄道を跨線橋で越えて合流することになるから、７％勾配は伊達じゃないんだな(~_~)

現国道の掘り割り		集落から来た道と合流
		現国道と合流

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