・ 通り峠は御浜町と紀和の町境にある風伝峠とセットの峠である。ここも風伝峠どうよう風通りの良い峠であり、風通りから風が省略されたと考えて間違いなかろう。
風伝トンネルから丸山千枚田方面へ道を辿る。風伝峠の旧国道から分かれた道と合流してまもなく、通り峠への山道登り口が現れる。登り口にはトイレがある
のっけの急坂から階段や苔むした石畳の波状攻撃だ。
落ち着いた雰囲気ではあるものの、山は深く、どこまでも登っていく感覚である。
そんな山道を40分ほど。ようやく峠に到着した。峠には子安地蔵と東屋があって、尾根の乗り越し部分であることがわかる。 通り峠
この峠は最短距離であるためにできた峠道のようで、現県道のように崖っぷちの山腹をトラバースしていけば(当時そのような土木技術はなかったろうが)、大したアップダウンはないのである。 子安地蔵
峠からさらに登ると「丸山千枚田」の展望台がある。よせばいいのに登っていった。馬鹿と何とかは・・・・・・・である。しかしどこにも馬鹿はいる。はあはあ言って展望台まで登ると老齢のカメラマンが3名いた。三脚を立てて、重い機材を持ち込んでいる。 そのうちのひとりに 「自転車でよくこんなところへ来るね」呆れ顔をされた。 「好きですから。皆さんと一緒ですよ」まっ、相討ちだな(^^;) |
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丸山千枚田(展望台から) |
・ 展望台を辞し、峠まで戻って、丸山側へ下っていった。県道と合流し、そのまま進むと、道ばたに車が3台お行儀良くとめられていた。さっきの老カメラマンの車のように思えた。 県道との合流点
丸山まで行くと道が九十九折れ状に下って行く。千枚田のどこへも耕作に行けるように緩やかなスロープにしてあるようだ。 | ||