熊本県八代市二見赤松町−田浦町田浦
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熊本県八代市二見赤松町と田浦町田浦の間にある県道272号・球磨田浦線の峠である。峠の位置としては赤松太郎峠より高いので薩摩街道の裏道とか解釈すべきだろう。 この峠の読み方、「たかぐち」と思ったら「たかのぐち」だそうだ。2.5万図を見ると二見赤松町側から登っていく谷に「鷹河内」という地名がある。「たかかわち」とか「たかこうち」と読むのだろう。「たかこうち」とか「たかごうち」と読めば「たかのぐち」と転化するのはたやすい。だからこちら側の地名から付いた名前であって、「鷹の口」でも何でもないのである。 赤松太郎峠を越え、国道3号線に合流してから赤松隧道の手前から峠道(鷹河内の谷)に入った。 |
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国道3号線の赤松隧道手前から峠道(鷹河内)に入る |
峠道ははじめ谷底の狭い道だった。登っていくにつれ採石場や鷹河内の集落が現れた。
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谷底の狭い道 | 採石場 |
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鷹河内集落 |
集落を過ぎ、10%勾配の急坂を登っていくと、チープな分岐が現れた。もっとしっかりした道を想定していたし、峠道の方が下りなんてスゴイ抵抗がある。
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10%勾配の急坂 | 峠道への分岐(右側の下り) |
分岐点でしばし、沈思黙考。どうにも抵抗感があるが意を決して峠道へ入る。いままでより寂れた感じである。落ち葉散り敷きの路面を見ると通行量が格段に少ないのだろう。
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峠道 | 落ち葉散り敷き路面 |
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峠近く |
そして峠到着。峠はガサッと掘りこんだ切り通しである。境界標識の類は全くない。その代わり、お地蔵さんが3体あった。コンクリート造りの祠の中に鎮座している。このお地蔵さんだけでも存在感は十分だけど、切り通しの壁面が適度に苔むしていてナカナカの風情である。
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鷹口峠(鷹河内側より) |
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鷹口峠(田浦側より) |
このあと次の鳥越に行くため、先の分岐まで戻った。