牛首峠 1040m (2000.7.16)

長野県木曽郡楢川村日出塩−上伊那郡辰野町小野
中央アルプスを縦断する最北の峠だが、大久保長安が開設した初期中仙道ルートの峠であったという。

初期中仙道は岡谷から小野峠を越し、三州街道の小野宿を経て牛首峠から木曽谷へ入っていた。この方が塩尻経由より距離が短いためである。しかし大久保長安の死と大久保一族の凋落により険しい2峠を越すルートより(旧)塩尻峠経由の方が好まれるようになり、15年ほどで塩尻回りに変更された。現在も一里塚が各所に残っており、ここ牛首峠下にもある。


日出塩の国道端から林道へ入る。時々劇坂が現れるものの森と谷川など縁の涼しい1車線舗装路である。峠には何もない。峠から小野側へ少し下ったところに一里塚がある。小野側は明るい山腹をゆっくり下る道になっている。