ライディングテクニック

     
         1999.1.2 更新

バイクはアナタの身体にフィットしてますか? | サドルの高さは膝が軽く曲がるくらい | ハンドルの高さはサドルと同じ |

ライディングフォームは前傾姿勢 | スタート&ストップ | ブレーキ | ギアチェンジ上り坂下り坂 | 担ぎ


バイクはアナタの身体にフィットしてますか?

バイクはアナタの身体にフィットしてますか?
人間は0.3馬力のひよわなエンジンですので正しい乗車姿勢(ライディングフォーム)を
取らないと速く走れません。自己流のフォームで走ったらすぐ疲れちゃいますし、おまけにお尻も痛くなります。
正しい乗車姿勢(ライディングフォーム)が取れないのはバイクがアナタの身体にジャストフィット
してないからです。以下ベストポジションの決め方からお話ししていきましょう。

サドルの高さは膝が軽く曲がるくらい

サドルは腰のポジションを決める大事なファクターです。
アナタの脚の長さとサドルの高さが合ってなければペダルを回すたびにしっくりこないわけですから快適な乗り心地は得られません。
高すぎてはペダルを踏むたびにお尻が左右に振れてギッコンバッタンしたペダリングになって疲れてしまいます。
また低すぎても膝が曲がって窮屈なだけで筋肉が有効に使えません。ではベストポジションは?
まずペダルが一番下にくるような位置にしてください。そしてサドルに腰をかけペダルにカカトをのせてみて下さい。
この状態でちょっと膝が曲がる程度がベストポジションです。
まあ初めは随分高いなと思われるかも知れません。慣れるまでは少し低めにしても良いのでだんだん慣れていって下さい。
えっ、どうやって高さを変えるのか?って。
シートピンをゆるめて変えるのですが、マウンテンバイク(MTB)などではクイックシートピンという工具なしでサドルの高さを変えられるシートピンが使ってあることが多いのでアナタでも簡単に調整ができます。

ハンドルの高さはサドルと同じ

ハンドルの高さは腕、上半身のポジションに関わってくるので重要です。
車種によっても違いますがスポーツライクに走ろうと思うとサドルと同じ高さが基本になります。
しかし車種によっても違っていて一般的には DHバイク>MTB>パスハンター&ランドナー>ロードレーサー
の順にハンドルが低くなっていきます。  (ハンドルの方が高い)  (同レベル)  (ハンドルの方が低い)
これは常用スピードが高くなるほどハンドルを低くして前傾姿勢を強くするということなのです。

ライディングフォームは前傾姿勢                       頁頭へ戻る

バイクで走っている時の姿勢です。一言で云うと前傾姿勢。
スポーツをしているときにふんぞりかえったり、直立不動というスタイルはありませんよね。
力を出せるのは前傾姿勢なのです。路面のデコボコに対しても前傾していると腕の曲げ伸ばし
というクッションが使えますし、スキーのクラウチングスタイルでお馴染みの空気抵抗の
観点からも前傾姿勢は優れています。そして何よりもバイクの場合アナタの体重を支えるのは
サドルとハンドルとペダルです。ママチャリのように立った姿勢で乗っているとお尻がすぐに
痛くなってきます。前傾姿勢でアナタの体重を上手に分散させましょう。
前の項でも書きましたが前傾姿勢がとれないバイクはアナタにジャストフィットしてません。
バイクのフレームサイズが小さすぎるかハンドルの突き出し量が小さいかですので取り敢えずは
ハンドルステムを長いモノに交換したりして前傾姿勢がとれるように調整してみて下さい。
裏技としてサドル位置を前後させる調整手法もありますがペダリング効率からいうとサドル位置は
シートピラーの真ん中が良いので微調整程度にとどめた方が無難です。

スタート&ストップ

何を今さらと思われるかもしれませんが
「左足をペダルにのせて右足でチョンチョンと蹴ってまたがる&ブレーキをかけてピョンと飛び降りる」
アナタはどうですか?  えっ「そのとおり」だって?
「ブーッ!」間違ってます。これらは交通量の多い所などでは不安定で危険なのです。では正解は?
スタート
1.バイクの左側からトップチューブにまたがって両足で立つ
2.前方斜め上にした右ペダルに右足をのせる
3.右足に体重をかけるようにしてペダルを踏み降ろしながら左足を蹴ってお尻をサドルに乗せる。
4.左足もペダルにのせて両足でペダルを踏みながら進む
ストップ
1.ブレーキをかけスピードダウンする。また右ペダルを下にする
2.十分スピードを落としたところで右足に体重をかけ右ペダルの上に立つようにしながらサドルから
  腰を浮かせてゆっくりストップさせる。
3.左足を地面につけて完全にストップする
ハイ、これが正解です。

ブレーキ                                           頁頭へ戻る

ブレーキはリアブレーキ(左)を先にかけて下さい。
いきなりフロントブレーキ(右)をかけると前輪ロック状態でつんのめったり、
倒立前転をしたりして大変危険です。ただし良く効くのはフロントブレーキですので
リアブレーキをかけながらフロントブレーキで調整するのが効果的です。

ギアチェンジ

前にも言いましたように人間は0.3馬力のひよわなエンジンです。登り坂・下り坂・路面状態など
負荷が変わるのに応じて、どんどんギアチェンジしましょう。
同じ回転数・同じ負荷でペダリングすることによって長い距離や山坂を快適に走れるようにするためです。
よく変速機(ディレイラー)といいますがスピードが変わるのは結果であって目的は一定の回転数を
保つためなのです。
この考え方は現在心臓の心拍数管理(ハートレートモニター)をすることによってペース配分や
トレーニング計画・ダイエットなどに生かされるようになってきています。
 昔ギアチェンジは少しオーバー目にシフターを操作し、チェンジした瞬間に正規の位置に戻す
というテクニックを使いました。またシフト操作と同時にペダリングする脚の力を一瞬抜く(チェーンの
テンションを緩めるわけ)とスムーズに変速しました。
今はインデックスシステム(カチカチというクリック音)のシフターが思ったギアに確実にチェンジしてくれますので
天国のようですが脚の力を一瞬抜くという意識は覚えておいて貰うと、よりスムーズにチェンジできます。

上り坂

上り坂はギア比を低めにして早目のギアチェンジを心がけます。
速く楽に登ろうとするには自分のペースを守り、オーバーペースにならないようにすることです。
ペダリングは平地に較べるとカカトが下がり気味にすると楽です。サドルに腰掛けてジワーッと
登っていく(シッティング)のも良いものですが、腰を上げてバイクを左右に振りながらペダルを
踏み込む(ダンシング)と、違ったポジションになって気分転換・特定の筋肉負担の軽減にも
なるので時々やってみると良いでしょう。
激坂登りではシッティングの場合前輪が浮き上がらないように前後バランスに気をつけねばなりませんし
ダンシングの場合は後輪がスリップしないようにすることが大切です。

下り坂

下り坂はブレーキングとコーナリング・重心移動が肝心です。
カーブは車で言われるようなスローインファーストアウトとかアウトインアウトでトレースしていくわけですが
コーナリングは内側に傾いて走るためペダリングしているときは内足側のペダルが路面に接触しないよう
注意して下さい。またペダリングしてないときは内足を上、外足を下にしてバランスをとると良いです。
激坂下りでは尻をずらして重心を後ろにしたり、サドルを下げたりドロップハンドルならバー下を持つなどして
低重心化をはかります。
ダートの場合、両ペダルを同じ高さにしてサドルに腰掛けず中腰になって膝でデコボコを吸収するようにします。

担ぎ                                           頁頭へ戻る

峠道や山へ行くと階段や岩場があって時には自転車を担がなければならない場所があります。
しかし、もっとも担ぐ機会が多いと思われるMTBはスローピングフレームであるため随分担ぎにくいと思います。
担ぎ方にも色々ありまして
1.オーソドックスな方法
     右肩を前三角のトップチューブとシートチューブの間に入れて担ぐ方法です。
2.前三角に頭を入れる
     前三角に頭を入れて両肩で担ぐ方法です。長時間耐えられますが狭い場所では引っかかりやすいのと
     自転車と一緒に転ける危険性があります。
3.天秤担ぎ
     右肩を前三角に入れてから左手でチェーンステーかシートピラーをつかんで自転車を背負うもの。
     バランスをとりやすいのと長時間耐えられる利点がありますが狭い道筋では難渋します。
    担ぎ方教室に行く

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