王貫峠(おうぬきだわ) 640m (2003.5.22) 地図 

広島県高野町和南原−島根県仁多町上阿井
広島県高野町から島根県仁多町へ越える峠。

吉舎町史によると、ここは王居峠(おいだわ)どうよう荷物を馬や車に載せては越せない、人の背に載せて、つまり「負(お)うて」通過したところからついた地名らしい。

それが王という漢字を付けたのは後鳥羽上皇の隠岐国配流のコースになったという伝説に基づくもののようである(あくまで伝説で、吾妻鏡にも記録はないらしい)
               峠(仁多町側から)


高野町側から2車線国道の緩い勾配を峠へ向かう。辺りは高原のようななだらかな風景である。峠から島根県仁多町に入ると道は急勾配で険しくなる。

これは高野町側がゆったりと流れる江の川水系であるのに対し、仁多町側があの斐伊川水系であることからこのような片峠的な地形になったのであろう。
             峠(横田町側)