王居峠(おいだわ) 634m (2003.5.22) 地図 

広島県比和町森脇−高野町上湯川
比和町森脇から高野町上湯川とを結ぶ国道432号線の峠である。

吉舎町史によると、ここは王貫峠(おうぬきだわ)どうよう荷物を馬や車に載せては越せない、人の背に載せて、つまり「負(お)うて」通過したところからついた地名であろうとしている。それが王という漢字を付けたのは後鳥羽上皇の隠岐国配流のコースになったという伝説に基づくもののようである(あくまで伝説で吾妻鏡にもそういう記録はないらしい)
            峠(高野町側を望む)


現在は2車線道のトンネルができているが、旧道の比和町側は1.5車線のクネクネ道である。

峠は切り通しになっていて、高野町側は高原状になる。典型的な片峠である。峠を越えると峠の名前が付いた神社、王居峠神社があった。神社の森は町指定の天然記念物のようである。
       王居峠神社脇


峠の集落を過ぎた辺りから周りは田園風景になり、道は2車線となって、現在の国道と合流する。
           王居峠トンネル(高野町側より)