乙見山峠(おとみやまとうげ) 1520m (2002.9.23) 地図

長野県小谷村小谷温泉−新潟県妙高高原町笹ヶ峰
乙見山峠にて集合写真 小谷温泉と妙高高原、笹ヶ峰とを結ぶ乙見山峠は極悪峠道として知られ、峠道の長さや豪雪などで通行可能期間が短いダートの峠である。

私もいつかは行ってみたい憧れの峠であったため1000峠はここで迎えようと心に秘めていた。
乙見山峠は道程が長い。どちらからアタックするかというと登り一辺倒の小谷温泉側からアタックした方が良いだろう。笹ヶ峰側からは高原状のアップダウンがあるため辛い行程になると思う。

今回は小谷温泉一泊プランを採用した。しかしJR大糸線の中土駅から標高差は約1100mなので、1日で突破するのも不可能ではないように思う。

宿泊プラン1日目は南小谷に集合し、行きがけの駄賃に塩の道の大峯峠を越えて小谷温泉、860m地点まで登った。
   小谷温泉山田旅館  
翌日はあいにくの雨模様であったが、雨もガスも酷くなかったのでアタックを決行した(8:10)。960m地点にある村営雨飾荘で小休止(8:25)。路面を露天風呂からのお湯が流れ、湯気が上がっていた。
露天風呂をすぎると湯峠との分岐点980m地点に至る。右側へ分岐し、一度軽く下る。谷を巻き、軽いカーブを経ながら少しづつ高度を上げていく。
標高1260m、宿から約6km地点で舗装が切れる(9:17)。ここから峠までの標高差250m、約 3.5kmがダートの登りである。ちょうど雨もやんできてゆっくり登るにはまたとない環境になった。
勾配は中傾斜。ダートも伝えられるほど酷くはない。自転車では良く締まったダートと評せられるレベルだ。
道は松尾川の谷を大きく巻いて登る。某氏のシートピラー折損事件とかありながらも山肌をトラバースしてどんどん峠へと高度を上げる。
最後のカーブを曲がると峠のトンネルがぽっかりと口を開けていた。今回一緒に走った仲間がセレモニーの準備を進めている。

トンネルの手前では幟を押し立ててウイニングランをしたり、みんなで写真を撮ったり、充実の時を過ごした。


笹ヶ峰側の下り初めはダート、中傾斜の坂が続く。
勾配がゆるくなり、しばらくしてミレニアムの森に到着。道は笹ヶ峰ダム湖を半周していくのだが、ミレニアムの森はその円周の頂点に当たるポイントにある。

道は高原状になり、ダートのアップダウンはさらに続く。ガスが晴れだして、牧場や山々が見えてくる。そのうち舗装路が現れる。


昼食をとった笹ヶ峰グリーンハウスの入り口付近に笹ヶ峰の石碑があった。
レストランでは牧場産直のためか、どのメニューも凄いボリュームだった。特にステーキは分厚くて凄かった。
ここからは下界へ下るだけ。笹ヶ峰の石碑の所から杉の原スキー場下まで標高差500m超の一気の下り。スキー場の中をクネクネとダウンヒルしていく。スキーのときに入ったレストランも確認し、非常に気分が良い下りだった。ここを逆に登るのはお奨めできない。