大平峠(おおひらとうげ) 635m (2016.5.21) 地図 2.5万図

新潟県糸魚川市橋立(はしだて)ー糸魚川市上路(あげろ)
新潟県糸魚川市橋立と上路の間にある広域基幹林道 橋立上路線の峠である。

大平峠の読みについてだが、
富山県側に朝日町大平(だいら)という集落がある。そこからすると、「だいらとうげ」と読むのが順当っぽい。しかし峠の林道石碑の裏に「大平峠おおひらとルビが彫ってあるのはどう解釈すべきか?

地名は住人や道路・峠を開削した者の意思が最優先されるので、やはり「おおひらとうげ」と読むべきであろうと思う。

糸魚川市青梅(おうみ)から県道155号・橋立青梅停車場線へ。北陸自動車道のガード下をくぐる。
青海川沿いを遡る    



デンカ(株)青海工場横を通過する。原料の石灰岩(黒姫山)と生成工場が同一地にあり、海や鉄道にも近い好立地の工場だ。そして写真の鉄路は青海工場専用鉄道のもの。珍しいナローゲージ軌道だ。

青海工場専用鉄道
 
 石灰岩搬入用ベルト 青海川 



青梅川を遡る。黒姫山登山口との分岐点に中部北陸自然歩道の看板が立っている。

黒姫山登山口 中部北陸自然歩道の看板 
 
  谷への道と分岐 



青梅川の谷から離れ、峠道を登る。麻尾山を巻いて、裏の鞍部を目指す。昔は次に行く坂田峠を越えたようである。

 
   



峠は三差路になっていて、登ってきた中部北陸自然歩道の看板や巻いてきた麻尾山の看板が立ててある。

 
峠より橋立側をのぞむ  
 
 
 麻尾山の看板  


峠には基幹林道ができた際に作った峠や林道の石碑が立てられている。

 
峠の石碑  
  
 林道の石碑(大平峠「おおひら」のルビあり)  


峠の三差路。その一方は外波に下る林道大平線である。基幹林道は上路に行くが、本来の峠道は外波に降りる道である。

外波へ下る林道・大平線
大平峠と地理関係



上路側へは少し登ってから下る。といっても尾根筋を尻高山方向に移動するのである。北側なので残雪があった。次に入道山との鞍部で栂海新道が林道と交差する。栂海(つがみ)新道は、日本海「親不知」の海抜0mから入道山、尻高山、次に行く坂田峠、白鳥山、犬ヶ岳(栂海山荘)を経て朝日岳(2,418m)を結ぶ北アルプス最北部の縦走路である。この鞍部を過ぎると、ようやく上路へ下りだすことになる。

路傍に残雪あり  栂海新道が林道を横切る
上路方面



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