大串峠・馬転坂おおぐしとうげ・うまころびざか熊野古道・大辺路 93m (2010.11.28)  地図

和歌山県すさみ町周参見(すさみ)−すさみ町口和深(くちわぶか)
和歌山県すさみ町周参見と口和深 の間にある熊野古道・大辺路(おおへち)の峠である。

周参見の町から浪越の坂を通り過ぎると小さな湾を国道がゆるいカーブを切ってトレースしていく。海を挟んだところに横たわっている山が次に越える大串峠・馬転坂である。
浪越の坂と馬転坂の地図


馬転坂へは正面に見えている建設会社というかコンクリート・プラントみたいな所から登っていく。国道に「熊野古道・馬転坂」の標柱が立ててある。

馬転坂は正面に見えているコンクリート・プラントから登っていく(7:58)
プラント横の標柱(8:00)



そのコンクリートプラントの端っこを進む。行き先に紀勢本線を潜るトンネルが見えているが、熊野古道は手前の階段を登る。階段を登ると大辺路の看板があって、そこで道はスイッチバックする。

コンクリートプラントの端っこを進む(8:02) 熊野古道は手前の階段を登る(8:03)



スイッチバックした途端、信じられない光景が目に入った。崖っぷちに渡された2枚の板。そして岩肌に添えられた1本のロープ。傾斜も急だし狭そう。一目見てビビッた。念のため単身で登ってみた。なんとかイケソウ!ということで肩に自転車、左手はロープにつかまってよじ登る。板道を過ぎると、続いて土の階段道。ここもロープがかかっているが、右側に木のガードが付いているため担いだ自転車が邪魔で仕方がない(--;) さらに道はカーブして、やっとデンジャラスゾーンを突破した。

崖っぷちの2枚の板道(8:07) 続いて土の階段道(8:08)
道はカーブして登った(8:09) デンジャラスゾーン脱出(8:10)



こんなところでは馬だって転けるだろうし、ここが坂の名前の由来だと言われりゃ納得もする。デンジャラスゾーンの後は紀勢本線を横目に見て登る。ゆるい山道である。これくらいの登りが一番良い。そして境目石が出てくるが、ここは峠ではない。

紀勢本線を横目に見て登る(8:12)
境目石(8:17)



そして、またもやジクザグなスイッチバックが出てきて高度を上げていく。そしてやっと峠に到着。ここが大串峠であるが、山道のトップという感じである。現地で買った「みんなで歩こう熊野古道・大辺路・小辺路」にこの大串峠の名前があって、お地蔵さんの台座があるのだそうだ。そういう目で見ると、坂の頂上の標識に書いてあるのは「すさみ町大来師・・・」と読める。その下は石で囲まれており、これがお地蔵さんの台座だったのだ。すると大来師の次に来るのは地蔵しかあり得ない(^^;)

ジクザグなスイッチバック(8:23) 坂の頂上(8:17)
坂の頂上(8:27) 坂の頂上の標識(8:27)



峠から下る。反対側は打って変わって草っぱらである。途中に真新しい観音様が居た。

坂の頂上から下る(8:28) 草っぱらを下る(8:28)
ここまで直(8:29) 真新しい観音様(8:30)



観音様を過ぎると、また山道を直登気味に下る。この峠道で唯一の石畳も出てくる。ちょっとした谷筋である。そうして山道から麓に出た。

山道を直登気味に下る(8:36) 石畳(8:40)
(8:41) 山道脱出(8:42)



下り口は登り口みたいに板の階段が付けられていた。この板が腐りかけていたので少しビビッた。下りたところはフェンスが張られていて、その下は国道だった。そのフェンス際を下っていくと水準点(8.5m)があった。そして国道と合流した。

下り口に板の階段(8:43) フェンスが張られていた
フェンス際を下って(8:44)
水準点(8:46) 国道と合流(8:47)



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