鬼越峠 575m (2009.6.26) 地図  

岐阜県七宗町(ひちそう)上麻生(かみあそう)
岐阜県七宗町上麻生の山中にある林道上の峠である。

この峠は岐阜新聞社刊・岐阜県万能地図、七宗町の地図に出ていた寒八峠・鬼越峠の正確な場所をウェブで見つけたため行くことにした。下の地図にある大坂峠ってのは結局見つからなかったけどね(ー_ー)

葛屋川の谷のなか室兼から峠行きが始まる。室兼のその名も第1号橋を渡ったところに林道の分岐点がある。
第1号橋を渡ったところに林道の分岐点あり(13:28)


岐阜県万能地図、七宗町の地図より



分岐点にバス停があった。バス停の名は林道口。また林道の名前は室兼林道。そのまんまやぁ(^^;) この頼りなさそうな林道を延々?と遡る以外アクセスはなさそうである。

林道の分岐点(13:29)



本谷の川沿いを遡る。はじめは舗装路である。しかしそれもすぐにダートになった。勾配がゆるやかなのが救いである。谷に巨岩が増え、魅力的な景観が続く。やがて岩井谷林道との分岐点が現れた。

本谷の川沿いを遡る(13:31) ダートになる(13:36)
谷に巨岩(13:39) 岩井谷林道との分岐点(13:40)



谷も切り立ってきて林道と渓谷以外は平地がないような状態になってくる。岩の間を川と林道が通る。究極のシーンは間もなくやってきた。垂直に割られた岩の間を谷川が抜けるポイントである。林道を通すスペースは川の上しかないので、橋を架けて突破しているのである。あまりに凄いので例によって動画にした(^^ゞ

切り立った谷(13:48) 岩の間を川と林道が通る(13:50)
垂直に割られた岩の間を谷川が抜けるポイント(13:52)
究極のシーン



究極の場所を過ぎると、七宗国有林の看板が現れた。そして初めてのゲート。「緑をはぐくむ 七宗国有林」とある。まあ、お題目はともかく、ゲートには通行止めの標識があった。一般車輌進入禁止だそうだ。峠おやじ的にはもちろん強行突破あるのみ(^^ゞ

七宗国有林の看板(13:57) 初めてのゲート(13:59)



ゲートの向こうに営林署の建物があった。4棟ほどが固まって建っている。これだけ深い山中になると、さすがにホッとする空間である。

営林署の建物(14:01)


下の地図はGPS軌跡である。本谷とある辺りのフラッグは究極の場所かゲート付近だったと思う。

GPS軌跡地図



建物からさらに進むと、ヒゲスリ谷林道との分岐点が現れる。全面草付き林道である。入り口にはロープが張ってある。しかしタイヤの踏み跡は確認できるから現役には違いなさそうである。

ヒゲスリ谷林道との分岐点(14:05)



さらに進み、橋のたもとに梯子が掛けてある地点に到着。岩盤の沢に桟道が造ってある。そして崖をあがる梯子。見ているうちにいけない世界に足を踏み込みそうで、早々に先へ進むことに(ー_ー) 少し行くと、「←スケガ谷方面・橋谷方面→」という林道の分岐点に来た。よくわからないので室兼林道の立て札が出ている橋谷方面へ向かった。

危ない世界(14:05)
橋谷方面(14:18) スケガ谷方面



またしばらく進むと、ダラダラ勾配で来た林道がそこから急坂になる地点が現れた。GPS軌跡地図で2番目のフラッグを立てた地点だったと思う。さすがにコンクリート舗装になっている。そして脇には「<鬼面谷」の立て札。反対側は全伐採された山。下草は少しは生えているけど、後継の植林はしてあるようなないような・・・

危ないなあ。こんな状態でゲリラ豪雨が来たらひとたまりもなさそうに思える。こういう切り出し方でないと経済的にペイしないのかとも思うけれど、山の保全という意味では色々な木々・草木が生えているのが強い山で、手前に見えるヒョロヒョロッとしたいつ倒れるかわからないような木ばかりでは心許なくていけない。間伐をやってない証拠である。ダムを造る金があったら国はもっと森林整備をしてほしい

コンクリート舗装の急坂地点(14:31) 「<鬼面谷」方面?
全伐採された山



この急坂を上っていくと今度はケヤキ谷林道との分岐点が現れた。稜線上には高圧線。そろそろターゲットゾーンが近づいている。それはGPSでも明らかだった。

ケヤキ谷林道との分岐点(14:38)
GPS軌跡地図



そして林道は先ほど見た伐採された山肌をトラバースして登っていく。「禿げ山の一夜」みたいで不気味だ。しかし全伐採は景色が良いのだけが取り柄である(^^;) さらに登ると寒谷峠方向と思われる分岐点が現れた。そちらはダートなのでまずは鬼越峠へ行くことにする。間伐をやってない証拠である。

コンクリート舗装の急坂地点(14:41) 左は寒谷峠方向?(14:50)
全伐採は景色が良いことが取り柄(14:59)



さらに登ること数分。次の分岐の先にはゲートがあった。こちらの林道は細洞林道。しかし分岐点の脇に変な立て札があった。おお、ここが鬼越峠だった\(^o^)/ とすると、方向的には細洞林道を辿ると大坂峠に行けるのかもしれない。しかし、こんな稜線上まで来て、おまけに15時になっているのに博打打ちみたいな真似はできないので、あとは寒谷峠をゲットしに戻った。

次の分岐が・・・(15:06) 細洞林道との分岐
分岐点の脇に変な立て札がある ここが鬼越峠だった



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