落合峠(おちあいとうげ) 1520m (2015.10.22) 地図 2.5万図

徳島県三好市東祖谷(ひがしいや)深渕(みぶち)ー落合(おちあい)
徳島県三好市東祖谷深渕と落合の間にある県道44号三加茂東祖谷山線と林道深淵落合線の峠。旧祖谷街道でもあるという。前の棧敷峠とセットになった峠なので道程は長い。
深渕付近    



松尾川ダム湖脇にある廃村の神社付近から登りが始まる。ダムの下流までは松尾川だったのにダム湖が終わると深淵川になるのも節操がないなあと思う。峠道の半分くらいは深淵川の谷を遡っていく。棧敷峠と同じくヘアピンカーブが多く、なかなか良い。まだ谷筋なのにスイッチバック状にヘアピンカーブが現れた。

深淵川の谷を遡る.
 
スイッチバック状のヘアピンカーブ



谷の最奥から支谷へ入り、またヘアピン状に高度を上げる。山塊をトラバースして登っていくと峠のような鞍部が見える。現地では棧敷峠かと思ったが、棧敷峠なら見えても山の端で、ど真ん中に見えるのでは違うようだ。

ヘアピン状に高度を上げる
 峠の鞍部?



そして最後のヘアピンカーブとトラバースを終えると、峠直下のカープである。ここも展望が効く。先ほどの鞍部がさらに下に見える。峠までは珍しい直線道路。途中に気象観測所のような建物がある。地形的に高原のような場所で風当りが強いのだろう。周囲は一面の笹原で、僅かな灌木がポツリポツリとあるくらいだ。

最後のヘアピンカーブ 最後のトラバース
峠直下  なかなかの展望
 
 鞍部はさらに下に見える  気象観測所のような建物
   



峠には木で作った峠名の看板がある。棟方志行ばりの大胆な筆である。左下に「ツール・ド・にし阿波プロジェクト印」のハンコが押して?ある。看板の作成者なのだろうか?自転車のイベントごときでここまでやるかと思いきや、2015年05月10日(日)に C)チャンピオンコース(距離130km/獲得標高2644m)とSS)鬼脚コース(距離166km/獲得標高3547m)で開催したらしい。坂バカの増殖もここに極まれりという感だ(゜o゜)

また道路脇に「林道深淵落合線」の標石が埋め込まれてあった。そういえばここまで県道の標識は全く見てなかった。

 
 落合峠(落合側)  
 
 
 
 



峠から下る。峠直下に峠大師なるものあり。お地蔵さん数体あり。文政年間に作られたそうだ。

峠直下の遠望地点 あれは・・・
お地蔵さん多数  案内石碑が
 落合峠と峠大師  続けて下る



さらに下る。ツーリングマップルやカシミール地図では途中で車道がなくなってしまうが、実際にはあるし、2.5万図 では載っている。劇坂のコンクリート林道をダーッと下りていくと、そのうち落合の集落が見えてくる。道は集落の家々を拾いながら標高を下げていく。谷奥の家まで行ってヘアピンで帰ってくるような造りである。

峠直下のヘアピンカーブ2つ



最後は与作国道にスイッチバックで合流する。いかに平地が少ないかである。合流点の看板によると下りてきた道は林道だという。そういえば峠にも三角点のような標石があったわ。

国道にスイッチバックで合流  林道の看板
与作国道



 | 峠コレクションへ | 下津野峠へ