おやじの生物学的考察 更新 2002.1.15


おやじの定義
おやじ」というからには「おやじ」であることが条件である。「おやじ」は年齢的には35歳以上を指すのが一般的と考えられる。最近は外見とは裏腹に自覚してない人や独身者の増加によって生息数が減少しつつある。しかし「おやじ」の呼称をファッションと誤解して自称する「ぼうや」もいるので正確なところは不明である。


おやじとは
表紙のコピーのとおり不良中年である。
家族のそしりも近所の揶揄もものともせず休日になると自転車で遊ぶ。しかも峠越えを愛する変態サイクリストだからやっかいである。


 おやじの病理学的考察

仮性おやじ(初級)
自転車で走るのにせいいっぱいなのに、何で辛い思いをして峠越えなんぞするのかと心の中では思っている。しかしツーリングやオフ会では必ず峠が入るので仕方なく峠越えをやっている。よって当然泣きと押しが入る。慢性患者から峠菌をうつされた峠病の初期症状なのでこの段階で完治してしまう者も多い。


慢性おやじ(中級)
峠菌が活性化し、走るといったら峠がないと我慢がならない身体になっている。それゆえ、わざわざ峠を探してコースを組み、行った峠を自慢するようになってくる。しかしまだ峠越えでは下りが一番楽しいと思っているらしい。また休日に峠に行けないとその週は情緒不安定になるなどの禁断症状も現れてくる。病状の進行をくい止めることは可能であるが、ベテランサイクリストの部類になるので完治することは不可能に近いし、進んで峠菌をばらまくほど毒性も強くなっている。この段階ではメカオタク菌に感染すると症状が軽くなるといわれている。


真性おやじ(上級・悪性・凶悪)
峠越えでも登りの方が楽しくなってしまった末期的患者。峠菌に加えて坂馬鹿菌にも感染しているため、峠登りでランナーズハイ状態にならないと苦痛を緩和できない。毒性が大変強く、登りでも下りでも峠であればヘラヘラ笑っている。末期的患者のくせに頑健な者が多いので死ぬまで直らないという厄介な特徴を持ち、メカオタク菌に罹患しても却って症状を悪化させる懼れがあるという。


【注】坂馬鹿菌

週刊アスリートおやじに紹介されており、坂登りを好むローディ達に蔓延している。季節になると乗鞍・栂池・八ヶ岳・鳥海などに隔離された患者が大量に集うらしい。

【注】ランナーズハイ

運動時に脳内にモルヒネのような物質「β−エンドルフィン」が放出され、快感情が得られるという危ない状態を指す。マラソンなど長距離ランナーの運動中に現れるためにランナーズハイといわれるが、ひょっとすると絶頂といわれるあの瞬間もこういう状態なのかもしれない。



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