二本松峠 400m (2003.5.21) 地図 

広島県東城町福代−岡山県哲西町二本松
中国自動車道のICがある広島県東城町。この東城町から岡山県哲西町との県境に二本松峠がある。

しかし峠があるとは地図にも載ってないほどの微高地である。何げに車で移動していたら、ガソリンスタンドの垂れ幕に若山牧水の歌碑があると出ていた。しかもその歌たるや
「幾山河 こえさりゆかば さびしさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」
私ゃ牧水の歌ではこれが一番好きやった。だって旅枕の歌だもん。あわてて車を返し、備後・備中の国境へ戻った。
        国道182号線からの入り口



            国境の門               熊谷屋(復元)



自転車で二本松峠まで行くと、関所のような門がある。解説によると・・・早稲田の学生であった牧水が備中新見から備後の東城へ行く途中、行き暮れて、二本松峠の茶屋「熊谷屋」で一夜を過ごし、有本芳水宛に送った葉書に「幾山河・・・」ともう一首記してあったという。

公園内にはこの歌と牧水の妻、貴志子氏と長男旅人氏による歌碑が建てられ、親子3人の歌碑が並んでいる。昨年9月群馬県の暮坂峠で歌碑を見て以来だ。さすが漂泊の歌人、1年も経たないウチに眼前に足跡を現すとは素晴らしい(^^;)
            「幾山河・・・」の歌碑

※車で移動している最中に見つけた峠で、しかも若山牧水に偏重しているので、前後の道の様子などはこちらの方のページをご参照ください。