捻木峠(ねじきとうげ) 490m (2007.11.16) 地図
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和歌山県田辺市中辺路町西谷と田辺市上野の間にある熊野古道の峠である。 富田川沿いに鮎川・滝尻と進んでいた熊野古道(御幸ルート)は南北朝以降に下三栖から山沿いに長尾坂・水呑峠・捻木峠・潮見峠のルートに変わり、こちらが本街道として賑わったという。川沿いの道は皇族・貴族が水浴で禊ぎをするには良いが、距離的に三角形の底辺を行くよりこちらの山道を行った方が近いのだろう。 峠へは県道218号線・射森峠から上野の集落へ下った所からアクセスした。 |
県道218号線・射森峠から下ってくる |
上野の集落を峠へ向かって進む。捻木峠と射森峠を結ぶ稜線の斜面をトラバースするように道は進む。潮見峠からも海が見えたが、ここからも海が見える。そんな海に気を取られていたら、スイッチバック地点を見逃してしまった。現地の人に尋ねて分岐点まで戻り、苦笑いである(^^;)
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海が見える | ||
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見逃したスイッチバック地点(^^;) |
そんなスイッチバックを登り、次のヘアピンで向きを元の方向へ戻す。農場だか飲食店だかへの分岐を過ぎて登ると、峠への分岐に至る。熊野古道の看板もあるし、土に埋もれているが明らかに石畳が残っている。熊野古道らしくて嬉しい。
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農場だか飲食店だかへの分岐 | ||
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峠への分岐 |
古道へ入り、すぐのところが峠である。峠には名前の元となった杉の大木がある。この木が捻れて捻木になっていることからその名が付いたという。
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捻木峠 |
その捻れた原因は、案内板によると清姫がここで田辺の街を逃げていく安珍を見て、怒り狂って杉の枝を捻り、そのまま成長したというのだ。お話としてはよくできているなあと感心する。
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捻木峠 |
そしてこの杉の根元には役の行者像がある。再建したとのことであるが、石室の古さを見るとかなり昔から作られていたことが伺える。峠の案内板は潮見峠にあったものと殆ど同じ内容だった。
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捻木の案内看板 | ||
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役の行者がいる | 峠の案内板 |