中山峠 530m (2007.10.19) 地図

福島県郡山市熱海町(あたみまち)安子島(あこがしま)−猪苗代町山潟
福島県郡山市熱海町安子島と猪苗代町山潟の間にある国道49号線の旧道峠である。

新道はトンネルで抜けているため、トンネルの手前から旧道へ入る。
旧道は通行止めであり、車を置いて周回するのに最適であった。
旧道との分岐



旧道はご丁寧にガードレールで通行止め標識を補完している。トンネルは1989年にできたようだから、ここが旧道になってから20年近くは経っている。それだけ経つと立派なセンターラインも草木が繁茂して、ご覧のようになっている(^^;) それでもまだましなのだ。次の通行止め標識の向こうは・・・

ガードレールの通行止め標識
次の通行止め標識の向こうは・・・



もう表現するのもおぞましいような状態になっている。それでも自転車に乗れるルートと空間はある(^^ゞ 繁茂する草をかきわけ乗っていく。うん、これは何とか動画を撮れるかも?とカメラを持って、この不整地に片手運転でトライ。道が落ちてる地点までは何とか収められた。

表現するのもおぞましい 自転車に乗れる空間はある

この辺りから動画に挑戦
片手運転で撮った動画



止まったところは路盤陥没地点だった。かなり以前に落ちたらしく、かけてあるブルーシートも老朽化している。そのブルーシートの端っこを歩いていくと、その先にこんもりした山と標識が見えた。「下り坂カーブ注意」の看板である。その看板を中心に旧国道は90度近く曲がっている。確かに黄色を使うだけある。

路盤陥没地点 その先に、こんもりした山と標識が見えた
「下り坂カーブ注意」の看板



カーブの看板を過ぎると、猪苗代町の看板がある。そう、ここが中山峠なのだ。峠の片側にはコンクリートの塀の上フェンスが張ってある。峠の先に距離表示の看板があった。「会津磐梯35km、猪苗代11km」である。20年近く経っていても、これだけの存在感は大したものだ。

中山峠 距離表示の看板



峠から下る。こちらはなだらかだし、郡山側ほど激悪な路面状態ではない。通行止めのガードレールが見えてくるあたりで、場違いなプロペラが回っている。風力発電といえば山の上か海べりと相場が決まっている。なのにこんな山中に風力発電があるのはなぜ?

場違いなプロペラ こんな山中になぜ?
回る回るよ♪プロペラ回る



風力発電設備の説明書きによると、猪苗代湖周辺は冬季、地吹雪が発生するほど風が強いため、国道の凍結防止に風力発電による電源を利用しているそうだ。またトンネルの換気や照明もこの風力発電で賄っているとのことだ。

旧道は風力発電設備のある「風の広場」の先で国道と合流している。

風力発電設備の説明書き 風速計と出力計
旧道との合流点 風の広場看板



峠を抜ける風がここに集中するのだろう。まさに風の谷のナウシカってところか?

国道から見る 峠を吹き抜ける風の谷の・・・



最後に猪苗代側にデポした車を回収しに中山トンネルに入った。両側の意匠の違いや中の照明(風力発電の電気)に思いをはせながらトンネルを出た。

中山トンネル(猪苗代側) 中山トンネル(郡山側)


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