中の谷峠(なかのたにとうげ) 274m (2011.5.26)  地図 2.5万図

大分県佐伯市弥生尺間(やよいしゃくま)臼杵市野津町垣河内 (のつまちかきがわち)
大分県佐伯市弥生尺間臼杵市野津町垣河内の間にある国道10号線の旧道(現・市道中の谷線)峠である。

しかし、この峠名、ウエブ上では「中の谷峠」と「中ノ谷峠」が混在している。地図では国土地理院をはじめツーリングマップルや他の地図でも全てが「中ノ谷峠」を採用しているので「ノ」が正解かと思っていた。

ところが現地へ行ってみると、写真のように「中の谷橋」や「中の谷トンネル」「中の谷隧道」「市道中の谷線」などと表示されている。唯一違っていたのが採石場にあった「市道中ノ谷線」である。現地表示でも「の」が多数派を占めているので私も「の」で行くことにする。

私は読み方でもひょっとすると「なかのやとうげ」ではないのかと思ったくらいだから(写真にNakanotani Tunnelとあるから解明)、それに較べたら漢字の表記は大したことではない。ただ漢字ひとつでも、これだけ困ることになるので国土地理院はもっとしっかり調査して仕事をしてほしい(--;)
Nakanotani Tunnelの標識
中の谷橋バス停 中の谷トンネル、中の谷隧道
市道中の谷線の看板 市道中ノ谷線の表示



ということで、国道10号線からアクセスする。1枚目の写真にあるのが川中のバス停。そして次のバス停が前出した「中の谷橋」である。その「中の谷橋」から旧道の峠道に入る。

国道10号線「尺間」の看板と川中バス停 中の谷橋のバス停
中の谷橋から旧道の峠道に入る



旧道に入ると、間もなく峠下の集落・宇藤木(うとぎ)が現れる。集落内はゆるい傾斜で登っていく。

峠下の集落・宇藤木の中を登っていく


集落が終わると採石場の中を登る。途中の標識で旧道は市道中の谷線になっていることがわかった。採石場内では例の中ノ谷線の標識した下を潜って行った。

採石場の中を登る 市道中の谷線の看板
市道中ノ谷線の表示下を行く



採石場を過ぎ、いよいよ本格的な峠道である。滝のような湧き水があったり、路肩に注連縄か結界のようなお飾りがしてあるところがあるかと思うと、皆伐した斜面があったりして変化が楽しい。この視界が開けた所から登ってきた宇藤木の集落が見えた。何やら厳かな雰囲気の道である。途中の標識で旧道は市道中の谷線になっていることがわかった。採石場内では例の中ノ谷線の標識した下を潜って行った。

滝のような湧き水 注連縄か結界のようなお飾り
皆伐した斜面
中の谷峠・旧道峠道から見た宇藤木の集落
宇藤木の集落が見えた



そして途中に壊れた石造物があった。おそらく鳥居が壊れたものであろう。これが鳥居だとすると下にあった注連縄のようなものが関係している可能性が高くなる。何か宗教的なものがあるのかもしれない。さらに登ると下の方に国道の中の谷トンネルが見えた。けっこう高みまで登ってきている。斜面をトラバースするように登っていくと、林道日山線との分岐が出てきた。

中の谷トンネルが見える
斜面をトラバースするように登る 林道日山線との分岐



そしてついに峠に到達した。峠には不法投棄厳禁の看板と6トン車以下通行可の標識があるだけだった。

中の谷峠(佐伯側)不法投棄厳禁の看板と6トン車以下通行可の標識 中の谷峠(臼杵側)



臼杵側への下りは何もない。



下っていくとトンネルから出てきた国道との合流点が見えてきた。合流点にはちょっとした駐車場があってわかりやすかった。もちろん合流した国道を行けば例のトンネルがあるだけだが・・・

国道との合流点が見えてきた



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