嶺方峠 1100m (1977.11.13、1998.11.23、2002.7.20) 地図 2.5万図

長野県上水内郡鬼無里村(きなさむら)西京−北安曇郡白馬村峰方
鬼無里側から登ってトンネルを抜けると白馬連峰が眼前に広がるサイクリスト垂涎のロケーションが味わえる峠である。

発端は雑誌「ニューサイクリング」の150号記念号の表紙を飾った写真と同じアングルで白馬が見てみたいという一念で計画をした。山に雪、しかし路面は乾いている。そして晴天。そんな条件は11月から12月。アクセスは戸隠から大望峠を越えて鬼無里というコースにした。
嶺方峠より白馬連峰を望む 夜行で黒姫の駅まで行くと、路面にはうっすらと雪があった。しかし走るにのに支障はなし。戸隠の山はギザギザととんがって素敵だし、鬼無里は水芭蕉や温泉付きの国民宿舎があったりなかなかいいところだ。翌朝は待望の嶺方峠アタック。天気はイマイチだったけど雪の白馬はバッチリ見えた。

その後、結婚して子供連れで夏に車で越えたことがある。雪は当然なかったが、トンネルはこの写真のように馬蹄型の出口でかっこよかった。
ところが90年代に入って今までの丸いトンネルの出口に雪崩避けのためか?四角い覆いがかぶせられてしまった(ToT)。写真は1998年に自転車で再訪したときのもの。前日に降った雪が残っている。

しかし、この峠の雰囲気や下り始めは揖斐の馬坂峠に似ていて、やっぱり好きだなあ。
後輩の薦めで久しぶりに行ってみた。今回は大洞峠(おおどうとうげ)青具峠(あおくとうげ)と結んだ周回コースにした。

青具峠から下りてきて、神代の手前から登り出した。過去3回はいずれも鬼無里側からなのでそういう意味では新鮮だ。でも今回は雪はなし、アルプスも見えないし、暑いしで意気は全く上がらない。

麓から所々にMTBを載せた道標が設置されていた。「白馬小径」だって何のこっちゃ?MTBをよく見ると「Schwinn」だって!ヨーロッパ調の白馬に「cannondale」よりはいいけどね(ー_ー)
蒸し暑い中、峠のトンネルまで来るとやっぱり四角いトンネルがお出迎え。うーん味気ない。味気ないけどここで昼飯をとろう。そんな気持ちを慰めるように鶯が飛んできて前の木にポッと止まった。始めは「ケキョ、ケキョ」と音合わせというかチューニング。そして「ホーホケキョ」うまい、うまい。思わず手を叩いた。独唱会は15分ほど続いた。いいランチショーだった(^^;)