大洞峠(おおどうとうげ) 1020m (2002.7.20) コレクションNo. 地図

長野県鬼無里村鬼無里(きなさ)−小川村小川
鬼無里村の中心と小川村の中心とを結ぶ峠。鬼無里側は戸隠連山の景観。小川側はアルプス展望台という風光明媚な峠道である。また鬼女紅葉退治に平唯茂が通った道だという。

鬼無里の村役場の前から登り出す。いきなりの急坂にクネクネ道に閉口する。路傍の民家から電動車椅子のパジャマ姿のおっちゃんが追っかけてくる。戸隠の写真など撮っていたら抜かれた。追い抜きざま計ると6・7q出ている。劇坂の峠道で6・7qは脅威だ。こちらもせいぜい頑張ろう。
何度か戸隠と鬼無里の町が見えるポイントを過ぎ、峠付近まで来るとパターゴルフ場がある。峠道にパターゴルフ場は無粋だが、戸隠を撮影するには遮るものがなくてありがたい。
しかし、峠には境界名以外は何もない。
おまけにアルプス展望台っちゅうのにアルプスが見えんのやから何ともならんね(--;)
仕方ないので峠の星と緑のロマン館なる温泉&プラネタリウム施設でも見せようか?ほんまはこ〜んな風に見えるらしいんだけどね。

まっ、ダウンヒルだけでも楽しむか!アルプス展望台というだけあって道は尾根道。周りも良く見える。尾根道ってことはこちらが峠の裏なのかな?でも地図を見ると鬼無里側も尾根道だね。さらによく見ると小川村側には瀬戸川を遡ってくる谷筋道もある。これで決定。本来の峠道は瀬戸川沿いであって小川村の尾根道は後で作った道ではないのか?何故なら鬼女とか鬼ってのは律令時代は中央政府に従わない者のこと。それを征伐しに平唯茂が都から?行ったわけだから小川村側が表で鬼無里側が目的地である裏になるはず。

中腹に高山寺という京都みたいな寺があった。三重の塔があるところなんざ本家には勝ってるよ。でもなあ、ここが坂上田村麻呂の戦勝祈願をされたと聞くと困ったことになる。ここも尾根筋だし、奈良時代からここに街道があったと言われると・・・