万座・毛無・地蔵・岩井堂峠ツーリング (2001.7.28/29) 2001.8.1更新


毛無峠

プロローグ


昨年に続いて真夏に涼しいところということで信州ツーリングをすることになった。1日目はoookaさんご希望の万座峠・毛無峠。読みを略すと「マンケナシ」になる(^^;) 「お嫌いですか?」「お好きです」会話が掲示板でなされたことは言うまでもない。また2日目は絞りきれなかったので現地で考えるという不良中年らしいええ加減さも伴いながらとうとう決行時期がやって来た。



コース

7月28日
蕨温泉−山田入林道−万座峠−上信スカイライン−毛無峠−湯沢林道−牧−蕨温泉 〜 戸隠高原、越水ヶ原(車内泊)
7月29日
戸隠高原、越水ヶ原−越水ヶ原峠 〜 戸隠村土合−地蔵峠−岩井堂峠−戸隠村土合

CAST

CAST 自転車
ランドナーの帝王乾さん 黒のタバタサイクル・ランドナー(ドロップハンドル)
ダンシングプロフェッサーoookaさん 青のアルプスクライマー(疑似ドロップハンドル)
私ことナワ〜ルド@峠おやじ 紺のcannondale(ストレートハンドル)

     乾さんのランドナー   oookaさんのアルプスクライマー       私のcannondale



本編  7月27日

前日の7月27日、乾さんが掲示板時刻16時で出発準備中とのカキコを見つけ、慌てて私も準備を整え20時過ぎに出発。中央道の恵那山トンネル手前ではスコールまがいの豪雨を突っ切り、雨も上がった駒ヶ根SAへ・・・

トイレへ入るとパーマ頭の細いにいちゃんが用を足している。「乾さんじゃあーりませんか!!」「あらっ!まーっ!不思議やねえ」てなわけで早々とつるんで走ることに。おかげさまで高速を下りてから蕨温泉まで乾さんのカーナビで高速移動できた。私のカンナビでは倍時間がかかったでしょう。

蕨温泉の第2駐車場がトイレ付きできれいだったのでここをデポ地点にすることに・・・もう夜中の1時を越えていたので速攻就寝。oookaさんの到着は夢うつつに聞こえていた。


7月28日

朝起きると三々五々、子連れのお母さんがたが駐車場に集まってきた。こちらの顔を見て挨拶もされる。なかなか別嬪のお母さんである。しかし7時過ぎには何事もなかったようにみんな帰っていってしまった。ラジオ体操にしては音が聞こえなかったし一体何だったろう?

準備を整え7:30スタート。徐々に高度を上げていく。山田温泉のお堂のような新旧共同浴場が江戸時代のようで粋である。急坂も時々現れてしんどい。雷滝などの滝に続いて松川渓谷温泉滝の湯登場。乾さんご希望の自販機休憩となる。


五色温泉、七味温泉と数字がらみのネーミングの温泉が続いたので、次は何があるのか考えていたら乾さん「女の子やあ!」振り向くと対岸の七味温泉の宿から長髪の女性が半身を乗り出していた。しかし我々の前に本当に出現したのはダートだった(ー_ー)  1300m地点。

温泉に鉄分が含まれているのか河床が赤い。橋を渡る1350m地点で大休止。自転車などの撮影会を行う。


そこまでも結構急坂であったが、このダート、砂利砂っぽくタイヤがとられやすい。oookaさん、たまらず転倒。SPDにしてやられたとのこと。

ここからドロップハンドルの2氏は押しを併用しだす。転けてまで乗ることないもんね。しかし私ゃ意地で乗る。さすがにスリップしまくりーので押しとスピードは変わらず悲しーい(T.T)


oookaさん、渾身の登り つづら折れも増え、だんだん道はがれてくるし、景色もダイナミックになってくる。さすが信州だ。
  


もがくこと3時間とうとう到達した。万座峠(1827m)である。しかしそれまでの苦労をあざ笑うかのように峠表示はないわ、上信スカイラインは舗装だわで。ガックリである。真新しいお地蔵さんは撮る気が失せるし、ワイルドな風景でも撮っておこう。

そのとき背後からタッタッタッと走ってくる気配。ぬぁんとHONDAのロゴ入りシャツを着た人々がてんでに走ってくる。HONDAファンの乾さん嬉しそう。

ボーッと見てるといつまで経っても動けないのでこちらも無理矢理走り出した。しかし、はっ速い!さすがアスリート達は違う。途中でコーチ連がたむろしていたのでこちらもスピードアップしてやっと彼らの呪縛から逃れられた。


上信スカイラインは尾根道なので少々のアップダウンがある。普通の車が上り下りする舗装の大前須坂線との3差路を過ぎてしばらく行くと小串の滝があった。とても冷たいのでボトルの水を入れ替えた。

毛無峠(1823m)は群馬側にある小串鉱山(廃鉱)の硫黄の影響で峠部に大きな木が生えず、こういう名前がついたのかと考えられる。地名語源辞典によると「木が多い(アイヌ語)」の転ともいわれ、わけがわからなくなる。

ともあれ峠部は広いテーブル状になっていて小串鉱山物故者追悼の碑とか小さい峠の標柱とかがあって廃ソサエティな雰囲気が充満していた。

一番はしっこの高台ではマニア達が無線グライダーを気持ちよさそうに飛ばしていたし、真ん中では熟年夫婦達が焼き肉パーティの真っ最中だった。ひとしきりの撮影会を終えて我々も追悼碑のところで豪華?な昼食をとった。


さて、下りもダートである。湯沢林道は登ってきた山田入林道に輪をかけた酷さである。まるで路面に石をぶちまけたかのようだ。耐パンク度No1のロードランナータイヤを信じて思い切り突っ込んでいく。時折転けそうになる。適当に立ち止まって休憩を入れると乾さんは追いついてくるが、oookaさんがなかなか来ない。

1200m付近で大休止したらようやく追いついてきた。何と3回ほど転倒したそうだ。筋肉の筋を痛めたとかバッテリーライトをホルダーごと落っことしたとか災難だったようだ。ダートは1060mラインまで続き、牧までの舗装路を快適に下りた後、蕨温泉まで100mほど登り返した。

筋肉を痛めたはずのoookaさん、舗装になったとたんダントツに速くなったのには乾さんと2人で笑ってしまった。
蕨温泉からは移動しながら本日中にあと2峠ゲットする予定だったが、温泉は目の前にあるし、ダートでめげていたのであがることにした。

到着時刻14:20、本日走行距離約50km、獲得標高1100m

蕨温泉の入浴料は300円、良心的。さすがに石鹸・シャンプーはない。しかし温泉棟の横にある蕎麦屋さんを走る前から楽しみにしていた乾さん、昼間が休業であることに気づき落胆。そこで彼につきあって須坂の蕎麦屋で大笊・小笊を食す。満足した乾さんとはここでお別れ。彼はこののち日光方面へ進出し、バカンスを楽しむのだそうだ。気を付けて。oookaさんと私は今日のねぐら、戸隠高原へと進んだ。

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